○竹切りに出かけました
天気予報によると今日は昼前から雨になるというので、朝食を済ませると直ぐに軽四トラックに鋸や鎌、紐などを積んで、妹が嫁いでいる家の竹林に出かけました。竹林はかなり奥まった場所にあるため、すっかり葉を落としたクヌギ林の中を通って10分ほどで到着しました。
この竹林へは家庭菜園の野菜の垣を作る竹を切りに年に2~3度竹を取りに来ている馴染みの場所なのです。最近の竹林は殆どが放置竹林で荒れていて、昼間でも藪の中へ分け入るような暗さです。今日の竹切りの目的は、来週日曜日に迫った下灘中学校の廃校運動場に桜を植えるための杭に使う竹を確保することなのです。
私が代表を務める21世紀えひめニューフロンティアグループの肝入りで、愛媛県内に千本桜を植えるという、小さな集団としてかなりスケールの大きな提案をしているのですが、その事業に乗っかって双海中学校の宮内校長先生と話し合った結果、教育委員会の許可も下りて具体的に動き出したのです。
今回学校跡地に植える本数はそんなに多くありませんが、とりあえず50本注文しているので、その植栽した桜の苗木に市中として竹を使うことになりました。本当は木の杭が一番いいのでしょうが、木の杭を買う余裕がないので、私がボランティアで確保しようとしたのです。
竹林の中へ入り比較的小さい杭になりそうな竹を選んで鋸と鎌で伐採し、私の口元の高さの定規を作り、枝を落とした竹を定規に合わせて小切りして行きました。作業は造作もなく1時間ほどで終わりました。小切りして出来た杭は10本単位にしてビニール紐で5つの束にしてトラックに積み込み山を下りました。
途中道端で落ち葉を集めているおじさんに出会いました。顔見知りの方ですが、聞けば落ち葉を集めてみかん畑へ入れるのだそうです。廃園や放任園が目立つ今時、こんな地道な農業をしている人がいることに驚きましたが、落ち葉を入れたみかん畑のみかんは味がよいのだそうです。それにしても県道などの落ち葉集めは美化にも役立つ一挙両得で、私もサツマイモの苗床を作るために毎年やっていますが、ついつい嬉しくなりました。
帰りに双海町で備前焼の登り窯を持って陶芸をしている奥田利久さん宅へ立ち寄りました。久しぶりにお茶を飲み近況を話しながら作品の数々を見学させてもらいました。いやあ驚きです。そして凄い進化です。私より年来が一つ上ですが、旺盛な試作意欲に圧倒されました。私もまだまだ頑張らなければと思いました。そして梅酒を入れる小さな壷を5千円で一個買い求めました。お礼にと正月用の平杯を一個いただきました。
この壷にわが家の地下室で眠る五年物の梅酒を入れ楽しみたいと思っています。奥田さんの話によればこの壷に入れると備前焼に含んだ鉄分によって二級は一級、一級は特級になるというのです。まあ試してみたいものです。
「竹薮に 分け入り手ごろ 竹を切る その音のみが 向こうにこだま」
「一時間 のんびり気分 竹を切る 10本ずつに 束ね車に」
「道端で 落ち葉集める 人出会う 話延々 かえるに帰れず」
「昼前に 予報的中 雨ポツリ 濡れずに済んだ 幸運嬉し」