○師走の空に綺麗な虹の架け橋
昨日の夕方、愛媛大学農学部21号教室の窓から午後4時前、綺麗な虹の架け橋を見ました。昨日は午前中すこぶる天気がよく日本晴れのようでしたが、近頃の天気予報はよく合っていて、「午後から曇り、ところによっては少し雨」という予報どおり、風を伴ったかなり激しい冬の雨が降り始めました。
授業をしている学生たちは時ならぬ雨に、「洗濯物を干してきたのに」と悔しがったり、「帰りどうしよう」などと心配していました。雨が降り始めて10分余りが過ぎたころ、西の空が明るくなって夕日が射し出し、大学の前の民家の白い壁がまばゆいほどに光り、その向こうに綺麗な虹ができたのです。
ワークショップの授業中だったため、学生たちは私の許しを得て窓を開け、一斉に手持ちの携帯電話のカメラで虹を撮影し始めました。「先生、虹が二つ出ている」と言うので見てみるとご丁寧に二つの虹が並んで出来ました。私も持っていたデジカメで写真に収めましたが、見る虹と写真に写る虹とは若干異なったようで、やはり本物の虹はとても綺麗でした。虹ができ始めてから消えるまでをリアルにまざまざと見たのは初めてなので学生たちも、しっかりと目と心に焼き付けたに違いありません。
降って湧いた虹騒動に教室はすっかり華やいだ雰囲気になりました。私もずっこけて三時だのに虹(二時)とはこれいかに、もう直ぐ四時で虹は終りぬ」なんて言ったら、「よっ、座布団三枚」と学生が声を掛けてくれました。
子どもの頃、「虹を見たら幸せになれる」とか、「虹の根元を探し当てて掘ると宝物がある」などと聞いていて。二時にはどこか優しく、どこか憧れ見たいな物を持っているのです。
虹はよく見ると、赤・燈・黄・緑・青・藍・紫という7つの色で構成されています。秩序よく並んだそれらの色が、空に弧を描くように、まるで天空に架かった橋のように見えるのです。「どうして虹はあんなに橋みたいに弧を描くのですか」。「う~ん」、そうだ子どもなんでも電話相談に電話して聞いてみようかしら。
私は虹を見ると何だか幸せそうな気持ちになります。子どもころ、あの虹の橋の上を誰かと手をつないで歩いて見たいと思っていましたが、ついに実現せず一生を終わりそうです。