○今日から岡山県へ一泊二日で出張です
今日から岡山県吉備中央町へ出張です。
帰りは明日夜遅くになります。
双海より
○色は冠に刀だそうです
酒の席といえば美味しい料理と美しい女性がつきものです。昨日の忘年会も美味しい懐石日本料理が膳を埋め、食の細った私には食べきれないほど料理が出ました。一番美味しかったのは鱧と見まがうほどの大穴子の豆乳鍋でした。冬は温かい鍋は身体まで暖かくしてくれるのです。膳の上で適当な時間に仲居さんが火をつけてくれるのですが、沸騰した鍋のふたを取りころあいを見計らって、豆乳ごと椀によそって豆乳ごと食べるのです。大穴子は鱧の骨切りのように骨切りがしてあり、脂が乗った大穴子は一番の目玉料理でした。
宴会が始まり飲むほどに酔うほどに、5人の若いコンパニオンの妖艶もあって、さっきまでのしかめ面をした会議とはまったく別の世界が開けるのです。男は口にこそ出しませんが女性が、特に若い女性が好きであり、女性の勧めだと酒も進むし話も弾みます。もう職場でももてなくなったであろう男性たちは、毎日見ている自分の妻と比較しながら、日ごろの鬱憤を晴らすように差しつ差されつ女性に言い寄るのですが、女性も客相手は心得たもので適当にあしらい、予定の2時間が来るとさっさと引き上げるのです。
宴席に来るコンパニオンは大学生や、近所のスナックがらみの女性が多く、2次会へ誘う姿も見られますが、2次会に縁のない人が中締めと称するお開きのあいさつ後も居残って中井さんを相手に少しの時間ご飯を食べながら世間話をするのです。
女性はよく「色」という字で表されますが、実はこの「色」という字の冠が「刀」であることをつい最近知りました。「色」が「刀」だなんて物騒なと思うのですが、歴史の中で男女間の色のもつれが歴史を動かした話は枚挙に暇がないほどあるのです。
世の中には男性と女性という2種類の人間が約半数ずついるし、その2種類が恋したり愛したりするのですが、私たちのような凡人はたった一人の女性と結ばれ一生を終わるのですが、政治経済の世界で活躍する人の中にはそれで飽き足らず、多くの異性と交わる人だってあるし、そのことが歴史を変えた事実だってあるのです。そんなことを見聞きする度に「色は刀」だとしみじみ思うのです。陰でこそこそする人より、酒のせいにして下ネタを乱発するくらいの方がまだましと思いつつ、楽しい一夜を酒も飲まず素面で過ごしました。
「色恋に 無線の歳に なりました 女房焼もち 焼かず寂しい」
「色という 字の冠は 刀です 色々色で 歴史は変わる」
「忘年会 忘れたいけど 忘れない 今年も僅か 色々あった」
「まあいっぱい 勧められるが 飲めないと 逆に返杯 飲んだ気分で」
○暴風波浪警報発令の荒れた一日
昨日の朝は愛媛県中予地方に時ならぬ暴風警報が発令されました。海は大荒れで白くて太い波が牙を剥くように海岸や突堤に襲い掛かり、潮しぶきは国道に容赦なく打ち上がっていました。前日までの穏やかな晩秋から一気に「ああ真冬がやって来た」と感じるような、日本列島全てがあいにくの寒い一日となりました。
私はまだ南国ゆえ防寒用のコートを出していないし、下着も袖なしランニングなので、そろそろ冬の準備をしなければならないようです。
(一日の大風で上のような紅葉が吹き飛んで、下のような枝もあらわになってしまいました)
昨日は私が委員を務めている愛媛海区漁業調整委員会の今年最後の委員会が行われ、大風大雨の中を出かけて行きました。委員会は毎回県庁近くの水産会館で行われるので、会館の立体駐車場に車を止めて一階の県漁連へ立ち寄りました。私が歳をとったのか、県漁連の人の顔も随分様変わりをしていて、いつの間にか顔見知りは殆どいませんでした。運よく同じ委員をしている漁連の会長さんと出会い、参事さんの計らいで駐車チケットに忍印を押してもらい、駐車料金が無料となりました。
委員会は例によって免許申請に対する知事からの諮問でしたが、今月から知事の名前が加戸守行から先ほどの選挙で当選し12月1日に就任した中村時広と変わっていて、時代の流れを感じました。この日は同じく学識委員をしている愛媛大学教授竹岡先生の卓話がありました。気象や環境変動とクラゲ発生のメカニズムという大変興味のある話を1時間近く聞きました。さすが大学の先生だけあって凄いデーターを引用しながら説得力のある話をしていただきました。
委員会終了後道後グランドホテルで、私にとっては今月最初の忘年会がありました。この忘年会は例年水産団体の代表や県庁各部署の方々との懇親も兼ねていて、30人近くの賑やかな食談となりました。日ごろは出会わないお偉方なので、名刺交換やお酒の注ぎ合いもありましたが、酒を飲まない私には2時間という時間はかなり長いものでした。最近はビールまがいのアルコールゼロの飲み物もあって、注がれて飲みましたが、ビールを鱈腹飲んだ昔が懐かしく思い出されました。
酒を飲んでいた昔は師走のこの頃になると幾つも忘年会のお誘いがあって、連日の呑み会にまるで松山から双海町へ通っているような錯覚をするほどでした。その都度公衆電話で妻に迎えを依頼していたので10円タクシーと呼ばれる車の乗せられ、酩酊気分で行き来をしたものでしたが、今は身体の都合で酒を止めているため、懐かしい夢物語となってしまいました。故に二次会に誘われても行かないし、誘う人も殆どいなくなってしまいました。9時に自宅へ帰ると妻は「まあ早かったのねえ」と褒めてくれました。
「一日で 色づく紅葉 跡形も なきよう散らす 冬の大風」
「大波が 堤防高く 跳ね上がり 冬将軍の 到来告げる」
「外寒風、中は暖房 春日和 外で働く 昔を思う」
「忘年会 指折り数える 程もなく ノンアルコール 懐かし思う」