○山茶花の花が綺麗です
わが家の庭や家庭菜園の周りには色々な庭木や花木があって、その気になれば一年中季節を楽しむことが出来るのです。これまでは現役時代もリタイア後も毎日忙しく働いていたため、季節を楽しむ余裕など殆どありませんでした。しかし考えてみれば今年の春夏秋冬はもう二度と見たり味わったりすることが出来ないのですから、もっと季節を楽しまなければなりません。そう思うと何気なく過ぎて行く日々は愛おしく、時々ハッと思う一瞬をカメラに収めたり、楽しんだりしているのです。
昨日人間牧場から持ち帰った道具類を元の場所に片づけしていると、庭の隅に色鮮やかな山茶花の花が咲いているのが目に留まりました。雨に濡れてしっとりとした赤い色の山茶花の花は何ともいえない美しさでした。早速カメラを取り出して写してみました。最近のカメラは高感度で、多少曇って暗かってもフラッシュなしで撮影できるのです。
侘び寂ほどではないにしても、咲く花を見て美しいと感じる心はとても大事です。人間が人間であるゆえんはこうした目と心と肌で、時には鼻や耳でさえ自然の移ろいや息遣いを感じることが出来るのです。五感を常に磨いておけが、ボケることもなく年を重ねることができるのです。
山茶花の花をアップして写真に撮ると、山茶花の花びらの枚数や、雌しべの黄色い花粉などがリアルに見えてきます。これまで鳥の目だった私の目が虫の目に変わり始めました。思わず山茶花の花に見とれて雨が降っているのを忘れてしまい、頭の髪が濡れてしまいました。
山茶花の木にはまだ蕾も一杯あって、これから年末までの1ヶ月くらいは楽しめそうですが、山茶花の花びらが散って地面を染める姿もこれまた一趣です。せいぜい楽しみたいものです。
「人知れず あでやか咲いて 目を奪う 薄紅色の 山茶花綺麗」
「濃い緑 葉っぱ中ゆえ 艶やかに 花咲き匂う 競艶の時」
「昨年も 咲いたが私 見なかった すまんすまんと 花に謝る」
「花は何故 季節を知って 咲くのだろ 俺など季節 無視して生きる」