○人の来ない寂しい公園
昨日久しぶりに宇和島市を越え、愛南町へ出かけました。高速道路は西予市までですが、宇和島市から旧津島町まで宇和島道路という高速道路並みの道が開通していて、愛南町は随分近くになりましたが、それでも旧津島町からは国道5号線なので少し時間がかかり、愛媛県の広さを実感しました。
少し早めに着いたので会場となっているサンパークホテルの後ろに整備されている松軒山公園に登りました。晩秋とも初冬ともいえる穏やかな天気でしたが、公園内には樹木の手入れをする作業員以外は人一人見えない状態でした。愛媛県が南予振興の切り札として大きな投資をした南レク事業も、県都から遠いことと、ハードに依存してソフトが追いつかなかったのか、こんな素敵な講演なのに、訪れる人も殆どいないのです。
公園内には冬至愛媛県が威信をかけて作っただけあって、随所に見るべき施設があって、この公園が私の町にあったらどんなにか活かせるのにと思いました。出来てから長い年月が経っているため、地元の人にさえ忘れられたような存在ですから、情報発信もままならないようです。
この公園にはかなり多くの梅の木が植えられていて、梅の名所になるはずなのですが、その梅の木も手入れが行き届かなく、端々は見捨てられつつあるような感じがしました。梅は月ころの寒い時期に咲きます。ゆえに集客は今一だし、桜に比べ地味な花なので集客には繋がりにくいものの、梅には実がなるためもっと生かせるはずなのです。梅干や梅ドレッシング、梅酒などこれ程大量の梅の木ですから、生かそうと思えばアイディアはどんどん出てくるはずなのです。
松軒山からは穏やかな御荘湾が一望できます。かつては海の上をゴンドラに乗って高さ107メートルの宇和海展望タワーまで行ったり、旧日本海軍局地戦闘機紫電改を見学していましたが、その話題も遠い昔のように感じられるのです。
ホテルサンパールや夏に賑わうジャンボプールなど、至れり尽くせりのレクリェーション施設があるようです。
ここから足を延ばせば足摺・宇和海国定公園の各地へ行けるので、来年の春は是非とも皆さんをお連れしたいと思いました。
「遠いから 人が来ぬのか 知恵なさか 勿体ないと 思いつ巡る」
「県都から 僅かな時間 足伸ばす そんな魅力を 誰が発信」
「梅の木は 花も実もある 活かせると ついつい知恵を 出す癖あって」
「この道の 向こうに幾つ 夢がある 人は誰しも それを求める」