shin-1さんの日記

○絵になる光景

 今朝裏山を散歩していると、谷間の向こうに見える長い鉄橋の上をマッチ箱のような小さな列車が、いとも長閑に下って行きました。あの列車はいよ上灘駅で行き違いのぼりの列車が来るかも知れないと、急いで部屋に戻ってカメラを取り出し、再び自宅裏に登りました。案の定直ぐに今度は2両編成の上りの列車が、再び鉄橋の上を走って行きました。伊予灘の海をバックに朝日を浴びて走る予讃線海岸周りの列車は長閑で、まさに絵になる光景でした。

若松進一ブログ

 わが家がこの地に移転して新築した頃は回りに高い屋根も殆どなく、長い鉄橋の上を通る列車は夜ともなるとまるで空中を走っているようにも見え、わが家へ逗留した元副知事の松友孟さんはこの様子を見ていたく感激し、「まるで銀河鉄道のようだ」と形容されたことを思い出しました。

 海岸周りが山周りにに本線の座を奪われ、敗戦の危機に直面していたころ、夕やけコンサートをやって起死回生のホームランを放ったことを思えば、この列車にもっと思いを寄せなければならないと思うのですが、人はあるものに価値を見出しにくいものなのでしょうか。

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 市役所に勤める大森さんが作ってプレゼントしてくれた卓上カレンダーも、いつの間にか今日が終われば捲られ、師走の後一枚のみになります。私が今朝撮影したとは反対側の法から鉄橋を見るとこの季節はハゼ紅葉の赤い色やクヌギの紅葉が見事で、町のシンボル本尊山が一際艶やかに見えるのです。

 絵になる光景は気にして見なければ何の意味もないものです。でもこんな小さな町でもその気になって見れば、「ああ美しい」と思い、思わずカメラを向けたり、時には文章に書いたりするのです。せっかくこの町に生まれこの町に生き、この町で死んで行くのですから、これからももっともっと思いを寄せて生きて行きたいものです。


  「この町で 生まれ育って 死んで行く もっと愛して 長く愛して」

  「鉄橋を 渡る列車の ガタゴトと 音する方向 振り返り見る」

  「予讃線 海岸周り 一両の 列車が走る 長閑絵になる」

  「夜走る 列車はまるで メルヘンだ 銀河鉄道 宮沢賢治」

 

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shin-1さんの日記

○夢を語った夜でした

 私の名刺の裏が白いのを何かに生かせないかと昨年考えました。「そうだ、この名刺の裏を企業のCMとして売り込もう」と、いつもながら愉快なアイディアが浮かびました。しかし「私のような無名に等しい田舎のリタイアしたおじさんの名刺にCMなど出すはずがない」と、否定する気持ちもありました。

 そんな折、世の中には私の名刺の裏に広告を出してもいいという企業の社長がいたのです。その人の名前は松前町に本社工場を持つギノー味噌の田中正志社長さんでした。田中社長とは奥さんが双海町出身ということもあって、先代も含めてよく知っているし、私の話しにも熱心に耳を傾けてくれ気楽に話せる間柄なのです。ギノー味噌は今年の春先に本社工場が落成し、会社も増収増益をしている頼もしい会社です。

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 私の発案を年輪塾塾頭の清水さんの協力を得て二、世にも不思議で人を喰ったような「裏が味噌」というCM名刺を作ったのです。CM料は名刺の印刷代をギノー味噌に払ってもらうことで相談がまとまりました。100枚入り10箱、つまり1000枚の名刺は私の旅の友として木になるカバンと共にこの一年北は北海道から南は沖縄まで旅を続け、この名刺は県内外で思わぬ評判となって、それなりの成果を収めることが出来たのです。

 ところが、こんな私でも一年余りで1000枚の名刺は使いきってしまいました。先日電話でそのことを田中社長さんに伝えると、継続のゴーサインが出たのです。つまり私のやった名刺作戦の効果を認めてくれたのです。

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 昨晩その作戦会議をしようと、田中社長さんは若い営業担当の社員を連れて、待ち合わせ場所である松前町の和風レストランにやって来ました。お二人とも面識のある方で、二人は私の話に耳を傾けメモを取りながら2時間ばかり話し合いました。名刺の件は「裏が味噌」の名刺をもう一度リニュアールして使うことで内々話がまとまりましたが、清水塾頭と話していた新しい名刺案は次の機会にする方向に向かうようです。

 それにしても、中小企業の社長さんも社員も生き残りをかけて貪欲です。革新とは今を否定して生きることをいうのですが、彼らのみなぎるやる気は、何処かの市役所の人に煎じて飲ませてあげたいような心境でした。この晩お互いが頭を突き合わせて語った夢物語は必ずや大きな成果になるに違いありません。

 夢なき民は滅びるといいますが、夢を持ちその夢の実現に向かって行動する限り、不可能はないと自分の過去を振り返りながら思いました。


  「名刺裏 CMいかが 乗ってきた 社長に感謝 配りまくりて」

  「一年で 千枚名刺 全国に 裏が味噌なる 話題沸騰」

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