○花三題
最近町内のあちこちで背丈がジャンボな花をよく見かけるようになりました。近づいて見ると茎は3~4メートルにも伸びて、節もあることからまるで竿竹のようです。淡い紫色の花は花言葉「乙女の純真」が示すとおり気品のある花です。何で皇帝ダリアというのでしょう。多分ダリアの常識を覆すほど背丈が高く見上げねばならないことからこの名前がついたのではないかと思うのです。本当の名前は立木ダリアというのだそうですが、花の色は白や黄色もあるそうです。
花は晩秋に咲くようですが、花が終わると一節を残し小切りにしてミズゴケで巻いて挿し木をすると、来年の春には根と芽が出て、移植すれば簡単に増やせるのだそうです。近所に住む花好きな姉もどこかで貰ったのを植えたのでしょうが、畑に綺麗な花を咲かせていました。先日友人のブログでもこの花のことが紹介されていて、メッセージを書き込みました。
昨日年輪塾の看板を削りに藤建設の作事小屋まで行きました。ホタルの見学地の唐子橋より少し奥まった道端に、何やら白い花を見つけました。帰りに側によってよく見るとどうやら桜のようでした。この時期咲く桜の品種はヒマラヤ桜ではないかと思われます。春咲く吉野桜のようなあでやかさではありませんが、控えめで清楚な淡いピンク色の桜を物珍しそうに見ていると、通りかかった近所の人が数人寄って来て、立ち話に花が咲きました。
先日行ったマイントピア別子にも、桜の花が咲いていることがニュースで流れていましたが、日本を代表する桜はやはり春爛漫の季節の方が見応えがあるようです。
「花はいい どの花見ても 綺麗だな 特に野の花 俺に似ている」
「いつの日か 暇が出来たら 花作り 始めようかと 密かに思う」
「口開け 見上げるダリア 皇帝と 言うだけあって 気品漂う」
「冬近し だのにミツバチ ブンブンと 飛んで花蜜 巣箱に集め」
花はどんな花でも人の心を和ませてくれます。晩秋なので道端には名残の白い野菊や黄色いツワブキの花がいっぱい咲いて寒そうに風に揺れています。野の花は派手さこそありませんが、私たち凡人には自分の人生と重なるだけに一入愛おしい感じがするのです。師走も秒読みとなってきたこの時期、今年の花をしっかりと目と心に焼き付けたいものです。