○庭の紅葉は今が見ごろです
わが家の入り口に大きな石が二つ積まれています。下灘の国道工事現場から出た太い石で、太過ぎて処分に困るという話を聞いて、貰っ土木業者から貰ったものです。家を新築する際庭にでも使おうと思っていましたが、造園業者からも不恰好だと見放され、その使い道に困っていた矢先、裏の崖の石積み工事の際、とりあえず片付ける形で二つの石をクレーンで吊り上げまるで重ね餅のように積み上げてもらいました。積み上げた姿は結構格好がよく気に入って、時々その石の上に座って物思いに耽ったりしていました。
ところがその後移植したしだれ紅もみじがどんどん伸びて、畳6畳以上の広さに広がり、親父が下支えの竹などを組んだお陰でその大きな石はすっかり紅葉の葉っぱで覆い隠され、石があるのさえも分からないほどに同化しているのです。
昨日外出先から帰って車庫に車を入れて見上げると、まあその色は真っ赤に染まって見事で、まさに紅葉といった感じがしました。自分の身近にこんな立派な紅葉があるのにその美しささえ見失っていたとは大失態で、早速夕闇迫る頃官らを持ち出してパチリ一枚写しました。
今が盛りと燃えるように紅葉しているこの紅葉は、若い頃行商人から買い求めたものを大事に育てていたものです。その後あちらこちらに移植していましたが、今の場所に移してからもう30年近くになりました。木は老木になると陰になる部分の枝が枯れますが、新しい芽も育つので当分はこのままの姿を保ってくれるものと思われます。玄関先のヤマモモが少し元気がなくなりやきもきしていますが、庭に植えた木々のことも忙しさにかまけて親父任せにしていました。そろそろ私の出番かもしれないようです。
「気がつけば 庭のもみじが 紅葉し 今が盛りと 言ってるようだ」
「北風が 根こそぎ葉っぱ 吹き飛ばす 間もなく冬が 足音立てて」
「枝広げ 畳六畳 四・八方 いつの間にやら 大きく育つ」
「もう少し 自慢したいと とりあえず 妻に伝えて ふたりで見上げ」