○イキイキと生きる三条件
日本人の寿命が延びて、日本は世界一の長寿国となりました。今年9月に厚生労働省が発表した全国の百歳以上の人口は3万6276人で38年連続で過去最多を更新し続けているのです。10年前と比べただけでも3倍以上というから驚きです。特に女性は前年より3531人増え、初めて3万人を越えました。つまり百歳以上のお年寄りに占める女性の数は実に86パーセントにもなるのです。何故女性は長生きするのかは様々な説があるようですが、まだ化学的にははっきりと解明されていないようです。
長寿は喜ばしいことなのですが、最近長寿社会に様々な問題が起っています。高齢者の介護、医療は勿論のこと、老いてからの人生が長くなると、その生き方が問われているのです。私も統計上は65歳を一つ過ぎた高齢者なので、高齢者としてこれからどう生きるか、今年から高齢者になった妻と日ごろから色々話し合っているので他人事ではありません。何はさておいて一番の目標は夫婦揃って健康に生きることだと、食事と運動に特に気をつけています。食事は野菜と魚を中心にして、玄米食や麦ご飯も取り入れ、概ね午後8時を食事の門限にしたりしていますが、これだけでも随分体の状態がいいようです。健康診断も時々行ってまあ今のところは順調に生きています。
来月から妻が年金をいただく年齢になったので、夫婦揃って年金暮らしです。妻の年金は国民年金なのでそんなに多くはありませんが、夫婦合わせるとつつましく生きれば何とか食べて行けるだろうと鷹を食っています。自分たちの暮らしもそろそろ縮小しなければなりません。妻は最近身の回りの使わなくなっているものを整理をしているようですが、わたしもそろそろ身の回りの整理をしなければならないようです。生活の裏側にある経済はとても重要で、金がないと夫婦や家族のいさかいも起るので、わが家の大蔵大臣たる妻に協力して、出費を出来るだけ抑える努力をしなければならないようです。
さて肝心な生きがいですが、私には幸せなことに沢山の仲間とやるべき目標、それに学習意欲があるために毎日が楽しくて仕方がないのです。夫婦揃って健康な体と慎ましやかな経済もさることながら、仲間、目標、学習意欲はどうやらイキイキ生きる三条件ではないかと思うのです。
飲み友達だった仲間も、酒を辞めたこともあって減り、職場の仲間も退職で殆どなくなりました。しかし私には長いボランティア活動やまちづくりで培った沢山の仲間がいます。また若い頃に作った生活設計に基づいて目標もしっかりと持っています。さらには学習意欲も今のところ旺盛です。これからも人生を楽しく生きようと思うこのごろです。
「気がつけば 六十六も 歳重ね 年寄りなりぬ 人から見れば」
「仲間あり 目標ありて 三つ目の 学習意欲 大いにありて」
「どちらかと 言えばないのは お金だけ 食えたらいいと 思えば気楽」
「妻曰く 自由奔放 生きている あなた長生き 私短い」