○人間牧場訪問記②
二日前、私のメールに兵庫県洲本市五色町の商工会職員さんからメールが入りました。「視察研修を計画していて、双海町に立ち寄るので、時間が空いていれば是非逢いたい」というのです。私のその日のスケジュールは午前も午後も夜も詰まっていて、午後1時から3時までなら何とか都合がつくかも知れないと返信しました。
(これから広島へ出張するので、続きは帰ってから書きます)
その後メールで返信があり、視察先の内子町から少し早めに引き返し午後1時過ぎには立ち寄るので何とか時間を」と書き込みがありました。私はかつて若い頃洲本市と合併する前の五色町へ講演に行ったことがあるので、次のスケジュールを調整して出会うことにしました。
午前中のお客さんの接客中、彼らから「ただ今伊予インターを降りたので向かっています」と連絡があり、午後1時過ぎに彼らはシーサイド公園へやって来ました。
彼らの出迎えに駐車場へ行ってびっくりしました。たった6人の人数なのにバスは中型です。「このバスで人間牧場へ行くのは無理だ」と断わりましたが、どうしてもと懇願され地元の9人乗りタクシーをチャーターするよう手配し、タクシーが来るまで暫くの間恋人岬の石席で観光と所業のあり方についてレクチャーしました。
やがてタクシーに乗り込み先ほど先約客を案内した山道を走りました。幸いなことのこの日の運転手さんは高岡社長さんだったので、時間が押していることもあって、あの狭い山道を人間牧場玄関先まで乗り入れてもらい、ひやひやながら事なきを得ました。
商工会青年部の皆さんにとって人間牧場の発想や施設群はとても興味をもたれたようで、矢継ぎ早の質問に答えながら束の間の時間を楽しみました。その後下灘駅、翠小学校、わが私設公民館煙会所を見学し無事4時過ぎに夕暮れ迫るシーサイド公園に送り届けました。彼らの目的はこの日の夕だったのですが、私は大幅に遅れた後約のお客さんを連れて三度人間牧場へ向かいました。
この日彼らは私への手土産として淡路島特産のタマネギを段ボールに1箱持ってきてくれました。わが家私設公民館煙会所の軒先に釣っているインテリア風なわが家のタマネギを見て彼らはどう思ったことでしょう。わが家ではその夜妻がカツオのたたきに添えていただいた淡路島特産のタマネギをスライスして食卓に出してくれていました。美味しいタマネギを食べながら彼らのことを思い出しました。
この日は人間牧場へ3回も往復するなどまあ忙しい一日でしたが、来客それぞれが運んでくれた異文化ギャップを感じながら、充実したいい一日を過ごさせてもらいました。水は必ず高いところから低いところを目指して流れますが、人は必ず文化度の低いところから高いところを目指して動くものです。私やこの町文化度は高いとは思いませんが、せめてこれからも町や自分の文化度を少しでも高めるよう努力したいものです。
「水何故か 高きに発し 低い方 人低い方より 高きを目指す」
「五色町 聞いて昔が 蘇る お世話になった 恩を返そう」
「ああ今日も 人のご縁を いただいて 幸せでした 明日もありなん」
「双海町 かつて訪ねし 人の子が 年月過ぎて やって来るとか」