○公民館まつりに集う懐かしい顔々
昨日は大洲で開かれるイベントに誘われて行く途中、下灘コミュニティセンター前の広場を中心に開かれていた下灘地区公民館まつりに立ち寄りました。10時過ぎだというのに臨時駐車場となった運動講演グラウンドは車がいっぱいで、沢山の人が集まっていました。今年は前日に北西の季節風が吹いて大荒れだったため、お目当ての魚の即売がなにので、少々寂しく感じましたが、それでも仮設テントの下にはそれぞれの集落から持ち寄った産品が並べられ、賑やかでした。
顔見知りの人たちが殆どですが、退職してから疎遠になっている人たちばかりなので、そこそこで安否を気遣う立ち話が多くて先へ進めませんでした。ある人は「久しぶりに顔を見ましたがお元気そうで何よりです」という人もいれば、「体調を崩していたそうですがその後如何ですか」と気遣いの言葉をかけてくれる人もいました。また酷い人は「あんたガンだったそうじゃが、治ったんかい」と辛らつな言葉をいう人もいました。まあその人たちは朝からテントの下の机に座り缶ビールを飲んでいる人たちで、酔った気分、面白半分の冗談話なのです。
パットライスのテントでは、米湊大番頭や松本小番頭、それに浜田塾生も遠方から駆けつけお手伝いをしていました。毎回ながら会場を盛り上げようとする彼らのボランティア精神には感心するばかりです。時折「ドーン」と音を立てて爆発させて作るパットライスを容器に入れて砂糖湯で味付けして頭上で振る浜田さんの芸当もすっかりイベントの名物になっているようでした。かつて文化祭と呼んでいた時代に下灘小学校を会場として、主催者の一人として難儀をしたり、私の発案で初めて水族館を作って話題となったことが懐かしく思い出されました。
本村の持ちつき会場には餅を買い求める長い行列が出来ていました。餅をつく人、餅を丸める人、殆どの人が、かつて本村成人大学で学んだ懐かしい人たちです。会話を交わしながら過ぎ越し当時のことを思い出しました。あの顔もこの顔もみんな私と同じくそれぞれに歳をとりましたが、みんな元気で頑張っているようです。「お餅をおひとつどうぞ」といただいて食べましたが、みんなの心のこもったあんこ餅は格別の味がしてとても美味しかったです。
「本人を 前にあんたは ガンじゃとなあ 当の本人 近眼(ガン)ですらい」
「イベントの ある度助っ人 してくれる 友は遠方 手弁当にて」
「お互いに 歳をとったと 自慢する 頭は白く なったり禿げて」
「イベントは 人を元気に する道具 秋空高く 笑い声聞く」