shin-1さんの日記

○33人全員が生還

 昨日は朝から晩までチリ鉱山落盤事故の救出の模様がテレビやカーラジオから流れ、暗いニュースの多い昨今ながら、久しぶりに世界中が明るいニュースに胸を打たれました。

 8月5日の事故発生から69日ぶりに、地下約700メートルに閉じ込められた作業員が、救出のために掘った70センチの穴を一人ずつ引き上げられ、救出される度に完成が沸き起こり、家族と抱き合って喜ぶ姿はまさに地獄から天国への生還だったに違いないのです。

若松進一ブログ

 それにしても地下700メートルの空間で69日間も、絶望と期待の交錯巣するなかで生きていたことは信じ難いことです。ましてやその人たちを救出するために多くの技術者が昼夜を徹してトンネルを掘り続け、そのトンネルが作業員のいる空間にどんぴしゃり堀り当てられるのですから、どれ一つとっても私のような素人には神業としか思えないのです。地下に閉じ込められた33人の暮らしぶりはこれから明らかにされるのでしょうが、みんなを勇気づけながらしっかりと役割分担して、混乱もなく33人全員を無事で救出させたリーダーの存在とその手法は、大いに間生なければならないようです。


 皮肉にも洪水の対応が遅れて大統領の支持率が低下していたのに、この救出劇で大統領の支持率は一辺に上昇に転じたというから南米らしい国民性を現しています。国民性と言えば救出された人たちの様子やコメントにも面白いものが沢山ありました。救出された人の一人に愛人がいて、本妻は救出現場に立ち会わず、愛人が立ち会い保養を交わす姿は、緊迫した現場の雰囲気を笑いの渦に巻き込みました。また救出された一人はやわら自分のバッグを広げ、地下から持ってきたお土産の石を皆さんに配る姿にも思わず吹き出してしまいました。

 「チリ万歳」と国旗を掲げて愛国心を叫ぶ人、ひざまずいて神に感謝する人、わが子と抱き合って涙を流す人など、様々な人間模様には思わず涙を誘いました。


  「二ヶ月余 暗い地下室 閉じ込めし 三十三人 地上生還」

  「抱き合って 涙する人 テレビにて 映し出されて 涙を誘う」

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shin-1さんの日記

○懐かしい人に出会いました

 この35年間一度も会っていなかった尾上さんに昨日の夜珍しく出会いました。35年間の時の流れで相手は外見的にすっかり様変わりして、記憶の彼方にある人とは似ても似つかぬ風貌をしていましたが、多分私がそうであるように尾上さんから見えた私も「若松も歳をとったなあ」と思ったに違いないのです。でも会えば「若い頃に尾上さんの自宅に泊めてもらったこと」「尾上さんのおじいさんが木の根の細工の趣味があって、所背ましと置いてある中から好みの物を一個貰ったこと」「青年団で国立大洲青年の家の誘致に明け暮れたこと」などが、走馬灯のように蘇って懐かしく握手を交わしました。

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(35年も前にいただいた木の置き物は今も大切に親父の隠居の床の間に飾っています)

 昨日の夜は、河辺村の職員だった樽井さんの声掛けで、大洲市南久米公民館へ地域活性化講演会に招かれ出かけました。樽井さんとは年齢的には随分違いますが青年団活動を熱心にやられていた頃知り合いましたが、その後平成の大合併で合併した大洲市の職員となってからは疎遠になり、たまたま公民館の研修会で再会し、大洲市立南久米公民館に勤めていることを知りました。その折「一度講演に来て欲しい」旨のご意向を伺っていましたが、こんなに早く実現することになったのです。

 大洲市南久米公民館は、いつも研修会で通う国立大洲青少年交流の家の直ぐ近くにあり、所長さんや職員さんの顔を思い出しながらカーナビに頼ることなく30分前の午後6時30分に一発で到着しました。

 通された控え室で藤岡館長さんや樽井さんと面談雑談していると、藤岡館長さんが目を白黒するほど懐かしい人がどんどん集まって来て、まるで同窓会のような賑やかさとなりました。私の人生はこのように知人や友人、顔見知りの人たちによって支えられているのだと思うと、ついつい嬉しくなりました。

 講演会の会場は満席、しかも一分も遅れることなく開会し、藤岡館長さんや樽井さんの日ごろの地道な活動の成果をを見る思いがしました。また会場の雰囲気や反応もすこぶる良く、久しぶりに打てば響く太鼓のような講演会となりました。

 私はその場の雰囲気を感じながらレジメを用意せずアドリブで話す癖があるので、約2時間弱の講演内容は詳しくは思い出せませんが、ステージの演題に伝わった参加者の顔色を見た限りでは十分に手応えがあったようでした。

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(沢山の人が集まった講演会)

 講演後の座談を終えて外に出ると、いつの間にか小雨がぱらつき始めていました。沢山の人に玄関先まで見送っていただき公民館を後にしましたが、見送り対応にも気配りができていて、藤岡館長さんや樽井さんの社会教育に対する深い思いを垣間見ることができました。

 10時頃自宅に戻り、妻の用意した遅い夕食を食べながらその日の出来事や出会った人の近況を話してやりました。妻が「あなたは人の名前や昔のことをよくもまあそんなにリアルに覚えているね」と感心しきりでした。

 南久米公民館は国道56号線を通る時、川岸の良く見える場所にあります。大洲以南に行く時や大洲青少年交流の家に行く度に、これからも昨夜のことや出会った顔を思い出しながら通ることでしょう。


  「懐かしき 人に出会って 懐かしく 昔のことが 昨日のように」

  「迎えより 送る大事と 教えられ その目で見れば 完璧でした」

  「今は亡き 市長のことを 思い出す 家の誘致に 励んだ日々が」

  「相手から 見れば私も 歳相応 若いつもりで いるにはいるが」

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