○人間牧場水平線の家のワックス掛け
一週間ほど前、志願して人間牧場の門下生第1号となっている浜田さんから、「9月の3連休のいづれかに、人間牧場の掃除に伺いたいのですが、若松さんの日程に合わせますのでご検討ください」とメールが入りました。予定表を調べ1「0月9日(土)の午前中だったら都合が良い」と返事のメールを送りました。「じゃあ、9日の8時30分に下灘の共同酒販前で待ち合わせましょう」と相談がまとまったのです。
今日はあいにく朝からシトシト雨が降って、室内とは言いながら相似には最も不向きな日となりましたが、約束なので軽四トラックで共同酒販まで行って合流し、人間牧場へ向かいました。
浜田さんは船会社に勤務していますが、私が人間牧場を造った旨の新聞記事を見て、どうしても塾生第1号になりたいと書面で新生してきた方です。大の読書家で弟子など持つほど偉い人間でもないのに、熱心さにほだされて、じゃあともに学びましょうと、塾生第1号になっていただいたのです。その後彼はライフワークである宮本常一の研究を中島の豊田さんと立ち上げ、年輪塾の先人に学ぶ学習の水先案内人として、この二年間存分な働きをしてくれたのです。
人間牧場が出来てからこの方私は、特に中心研修施設である水平線の家の掃除や手入れを小まめに行ってきましたが、年に2回のワックス掛けは一人では重荷で人手がいるため、これまで浜田さんが決まったようにボランティアを買って出てくれ大助かりなのです。
人間牧場へ足繁く通う皆さんがたの殆どは、酒が入れば酒の勢いに任せて「草を刈りに行くから」とか、「掃除は任せてくれ」とか大口を叩きますが、まだ何人かが数回程度しか手助けに来ないのです。その点浜田さんは律儀で、しっかりと手伝ってくれるのです。
今日は水平線の家のテーブルや椅子などを土間に移動して、板間と木造内壁にワックスを塗る作業をしました。一年に2回ワックスをかけると汚れ目がつかず、いつまでも木目の美しさが確保できるのです。家は手入れ次第で幾らでも綺麗なままで使えるものです。お陰様で見違えるように綺麗になりました。
働き者の二人なので無駄口や休むこともなく、作業効率がすこぶる良かったため予想以上に早く仕上がり、ついでにロケーション風呂の脱衣場の大掃除と、内壁にもワックスを塗りました。
作業終了後二人で記念撮影をして山を下り、シーサイド公園のレストラン夕浜館で食事をしてお別れをしました。話によると浜田さんは来月運動公園で開かれる運動競技会に出る計画で、暇を見て練習をしているそうでした。浜田さんも私も何にでも挑戦するタイプで、小さなことを思いつき一歩前へ踏み出す、そしてそれを日常の暮らしの中で習慣化する、そうすれば人生が充実するのです。浜田さんから学んだ読書の大切さも、例え10分でもいいから毎日本を読む習慣を続ければ、それがやがて大きな蓄積になるようです。
「牧場に 塾生1号 やって来て 二人仲良く ワックス掛ける」
「壁板間 ワックス掛けて ピカピカに なりて嬉や 二人で写真」
「外は雨 中は半そで 汗をかき 刷毛でワックス 片っ端から」
「今度行く 酒の勢い 借りる人 誰一人来ず そんなものです」