shin-1さんの日記

〇第2回四国青年教育系合宿APOLLEに参加して

 Approach On the Long Lifu Education ~教育を人の一生という 長くて広い視野から考える~という、第2回四国青年教育系合宿の分科会講師を頼まれ、香川県五色台にある研修施設へ行ってきました。主催する四国青年NGO HOPUは、主に学生を中心とした四国の青年が、個々で活動している青年団体及び個人の子行っている青年活動をつなぐためのネットワークを作る団体です。青年活動に関する情報発信や場作りのための今回のような合宿研修を行っていますが、講師を依頼されても正直いってまだその内容を詳しく理解している訳ではありません。でも私自身が若い頃に青年団活動を行い、愛媛県青年団連合会の会長として情熱を燃やした経緯もあって、「若い」と「金がない」という話を聞けば、それなりに血が騒ぎ、それなりに支援したい心境になるのですから不思議な話です。

若松進一ブログ

 この研修会に参加したのは昨年に引き続き2度目です。ゆえにリーダの人たちとはすっかり顔馴染みとなって、午後12時過ぎから午後4時までの短い時間ながら、折に触れ様々な話をさせてもらいました。今の青年たちは私が青年だった頃に比べてしっかりした考えを持っていて、逆にこちらが感心させられたり納得したりしてとても参考になることが多かったようです。

 さて私はこの日のレクチャーで①私が青年団時代に手に入れた4つの道具、②若い頃に立てた生活設計の意外な役割、③21世紀えひめニューフロンティアグループでのボランティア活動、④夕日に魅せられたまちづくり活動20年、⑤退職後の人間牧場での今やれる青春活動を主な内容として90分近くお話をしました。その後全体会では、意見百出の活発な討論が行われました。


 私の印象に残った話に、ある青年が「私は日本の年間自殺者をゼロにする活動を行いたいが、どうすればいいか妙案を」と質問されたことです。「日本の自殺者はもう13年間も連続して3万人を超えています。これは一人ひとりの死を選ばなければならない出来事の積み重ねであり、社会の責任でもあります。3万人をゼロにしたいという願望は結構なことだが、一人の人を救えないで3万には救えないと思います。どうしたら一人の人を救えるか考えましょう」と話をしました。

 ある青年は、「若松さんのように強く生きるにはどうしたらいいですか」と質問しました。私は「目標のない人生はクリープを入れないコーヒーと同じで味がない」などと、楽しいおしゃべりで青年たちの心を引き付けました。年齢さ40歳といういかんともし難い年齢の壁は余り感じることなく話をすることが出来ました。また話をしたいと思いましたが、5月に同じようなお誘いのラブコールがあったものの、残念ながら日程調整が出来ず、又次の機会にすることで決着しました。


  「年齢の 壁など気にも せず話す 若者たちは 傍耳立てて」

  「金がない 青年時代の 特権か ゆえに知恵出せ 汗なら出せる」

  「青年の 意見はかなり 風呂敷が 大きいけれど これもまた良し」

  「再開を 約束しつつ 別れたる 青年メール 嬉し返信」 

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shin-1さんの日記

〇「あっ、忘れていた監査会」

 昨日は久しぶりに仕事(会議や講演などを含めた私の日常)が片付き、珍しく午後6時30分から夕食を食べようと妻と二人で食卓に着きました。昨夜の食卓は春の香りが満載で、シイタケの付け焼きに箸を運んで一国地の中へ入れた瞬間、ズボンのポケットに入れていた携帯電話が鳴り出しまいた。誰だろうと電話に出ると、「若松さん皆さんが待っています」と出席の催促でした。「しまった、灘町区の監査が今日だった」と思い出し、ものの2分もかからない灘町集会所へ軽四を走らせました。

 部屋には区長さん副区長さん2名、会計さん、それに私が区長の時に副区長をやってくれたもう一人の監事三千院がお揃いで私を舞ってくれていました。もともとこの会は「23日か24日で如何でしょうか」と打診があったのに、私の都合で変更した経緯があるので、「すみません、遅れまして」と断りを入れ早速監査を始めました。

 私の住んでいる灘町自治会は双海町内で一番大きく300戸ほどで、町内至る所で言われている限界集落ではありません。私も2年前までの2年間は区長をやらせてもらいました。区長は副区長、会計、放送係とともに何がしかの役員報酬をいただきますが、殆どボランティアに等しい雑事に終われます。会計監事は役員といいながら年に1回年度末に会計監査を行い、総会で監査報告をするだけなのです。

 この日も会計簿、領収書、預金通帳などを出来上がった決算書を基にチェックしました。小さな灘町区といえど会計の項目はおびただしく、領収証と預金通帳を電卓を叩きながら照合して行きました。結果的には何の問題もなく承認し、最後は決算書と会計帳簿に署名押印し2時間足らずで監査会を終えました。私が区長をしていた頃区の財政はかなりの黒字に転じていたため、今もその余力で健全財政が維持できていて、嬉しい限りです。

 一年に一度の監査会は恒例で終われば6人だけの小宴がついています。区の心ばかりの弁当を広げて慎ましやかな酒盛りをしました。酒を飲まない私は話の中に加わりながら色々な話をむしろ聞き役に徹して花を咲かせました。町内の出来事が手に取るように分かりました。また他愛のない噂話や思い出話も飛び出して大いに盛り上がりました。皆さんは飲むほどに酔うほどに饒舌になるので、私は早々にお暇をして自宅へ帰りました。

 妻は食事をせずに待っていたので食事を再開しました。食事の門限を出来るだけ9時までと決めているため、滑り込みでセーフでした。ふと気がつくとわが家も私と妻の二人だけの食事です。テレビを見ながらの食事なので別に寂しくも感じませんが、妻は忙しくても食事の手を抜くことは決してなく、私の健康や嗜好を考えて毎日美味しい食事をしてくれているのです。肉は殆ど食べず魚中心の私のために、餃子みたいなひき肉を隠し味にして多少の肉料理もしてくれるのです。

 こんな穏やかな食事や暮らしをこれからもずっとしたいと願っています。


  「あっ忘れ あっ思い出したる 監査会 急ぎ駆けつけ 事なき得たり」

  「知らぬこと 知ったかぶりで 相槌を 打ちつ輪の中 巷の話題」

  「気がつけば たった二人で 食事する テレビ仲介 まるで三人」

  「穏やかな 二人の暮らし いつまでも 続いて欲しい 願いながらも」

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