〇地域づくりグランプリの表彰式
「せいよ再発見!地域づくりグランプリ」の審査を依頼されたのは昨年でした。年が明けたころ西予市役所から茶色の分厚い封筒が宅配便で送られてきました。中にはイベント部門14件、伝統行事部門23件の応募作品がぎっしり入っていました。2月の始めの締め切りなので少し間があると思いつつ気になって少しずつ読み始め、1月下旬には採点を終えて採点票を事務局へ送り返しました。
あくる日広島県福山市へ早立ちしなければならない前日の3月2日に本審査会が市役所で開かれました。審査員は友人の前田眞さん、それに愛媛新聞の門田支局長さんでした。年齢が上という理由だけで審査委員長に選ばれ仕方なく撮りまとめを行いました。
あらかじめ送り返していた個別の審査票に書かれた得点表は集計されて一覧表になっていました。独自性、地域性、具体性、継続性、主体性の各項目ごとに5点満点を積み上げてゆく採点基準は、イベントや伝統行事ゆえにある意味個々の主観が入るものですが、多少の差異はあっても、三人の審査員の採点はそんなにぶれていなくて、ホッとしました。
合併して6年近くが経ちますが、海抜ゼロメートルの旧明浜町や旧三瓶町から高知県境旧野村町大野ヶ原までとてつもなく広くなった西予市には特徴あるイベントや伝統行事が数多く残っています。その中で審査員が選び市長さんに答申したのは次の通りでした。
イベント部門(応募14件)
グランプリ 土居家観月会(惣川自治振興会)
準グランプリ どてかぼちゃカーニバル(どてかぼちゃフェア実行委員会)
準グランプリ 渓筋川まつり(渓筋自治振興協議会)
伝統行事部門(応募23件)
グランプリ 御田植え祭り(土居総務区)
準グランプリ 渡江歌舞伎くずし盆踊り(渡江盆踊り保存会)
準グランプリ 三瓶町朝立地区秋祭り(朝立地区)
審査委員会特別賞
卯之町秋祭・夏祭
昨日地域づくりグランプリの表彰式が西予市役所で行われ、審査委員長として講評をするよう依頼され出かけて行きました。会場には被表彰団体の方が各団体2名ずつ見えられ、マスコミも新聞やテレビが来て賑やかな表彰式となりました。講評は粗相があってもいけないのでメモを読み上げるような形でさせてもらいました。
西予市では限界集落といわずイキイキ集落と呼んでいるのだと市長さんの説明を受けましたが、集落の高齢化や少子化による過疎化は深刻の度を増しているようです。ゆえに応募のあったイベントは伝統行事の存続はかなり厳しい状態になっていますが、遺し伝えることの意味をかみしめながら今後も、存続して欲しいと願い、願わくば多に類を見ない素晴らしいものが沢山あるだけに、これらを観光資源として生かして交流を深め、活性化に一役買って欲しいと締めくくりました。
今年は私もその幾つかを見に行こうと思っています。
「グランプリ 表彰式に 出席し 講評述べる 機会恵まれ」
「そこここに 遺し伝える ことありて 将来不安 隠しきれずに」
「賞金と ともに賞状 市長より いただき帰る 笑顔残して」
「今年こそ グランプリなる お祭りを 見たいものだと 予定に入れる」