○県政発足記念表彰に浴す
数日前、県庁から一本の電話がかかってきました。何でも私を県政発足記念日に表彰するというのです。電話のことゆえ何で表彰を受けるのか詳しいことも分らず、受賞を承諾しました。一昨年金融広報の功労者として県知事表彰を受け、昨年は関奉仕財団から教育文化賞を受けており、相次ぐ表彰に戸惑いながらも、第一線は退いてはいるもののそろそろ二線から身を引く日が来たなと認識した次第です。それでも日ごろの忙しさにかまけて受賞の事などすっかり忘れていましたら、数日前から横田県議会議長さんや地元の泉県議さん、それに何かと目に掛けていただいている帽子県議さんからご丁重な祝電が舞い込み、また県庁の知事友人からお祝いのメールや電話が舞い込み、面映い感じがしていました。
(表彰の前のくつろいだ私、これらの写真は篠原係長が撮影してくれました)
今年は妻も15年にわたって務めた民生児童委員を退任したため受賞し、ダブルでの受賞となりました。
「お父さん、年齢的にもう最後の受賞だから背広のいいのを着て行きなさい」とクリーニングの出来た背広と息子が買ってくれた革靴を用意してくれました。「そんなことする必要はなく普段着でいい」といいながら、今日ばかりは妻の言いなりになろうと、ネクタイもワイシャツも妻の用意したものを全て着用し集合時間の10時に県民活動推進課へ出向きました。大森課長さんや担当の篠原係長さんが丁寧に対応していただきました。
表彰は各分野5人くらいで40人余りが県庁3階正調の間に案内され、国歌斉唱の後加戸知事さんが式辞を述べ、各分野ごとに名前が呼ばれて前へ進み、分野の代表に表彰状が渡されました。私はまちづくりとコミュニティ部門での表彰で、そのことが詳しく表彰状に書き込まれていました。受賞者の中には私が愛媛県青年団連合会の会長をしていた時、副会長をしていた藤井さんもいたり、また長男息子の勤める設計事務所の社長さんも建築関係で受賞者に名を連ねるなど、何人か知っている顔ぶれがいて声を掛け合いました。最後に祝電をいただいた横田県議会議長さんが祝辞を述べて式典は終了しました。
(代表が受賞を受ける席に並ぶ私)
(祝辞を述べる横田愛媛県議会議長さん)
その後県庁本館前で記念写真の撮影がありました。顔見知りである松原写真館の大将が撮影するなど、和気藹々でした。妻が言うように年齢的にもう受賞など縁がないと思っていただけに、今回の受賞は素直に喜ぶべきかもしれませんが、受賞者を代表して謝辞を述べた井関さんの言葉を借りれば、「これを励みにこれからも県政の発展に尽くさなければならない」のだと、決意を新たにしなければならないのです。
これまで、私がきっかけで貰った賞は双海町時代には大臣賞3回など多方面にわたっています。私自身も様々な栄誉に浴しましたが、観光カリスマ百選、地域活性化伝道師、地域産業おこしに燃える人などは、今もその冠のお陰で様々な分野での活動が尾を引いています。
今日の受賞者の顔ぶれを見ると私はまだ若い方の部類でした。故にまだ残りの人生を人のために出来る幸せを追及して行きたいと決意を新たにしました。県庁を出る時、今までの寒さとは少し違った春の息吹を感じました。私ももう一度春のような気持ちになりたいものです。
「えっ表彰 思いもかけぬ 受賞にて 戸惑いつつも 頭を垂れて」
「表彰は 終りではなく 初めなり これを励みに 謝辞が聞こえる」
「副賞は 砥部焼き白磁 壷ひとつ 割らさぬように そっと大事に」
「ご馳走を 作って祝う 二人膳 心尽くしの 手料理並ぶ」