shin-1さんの日記

○孫と木下大サーカス見学

 週末わが家へ泊まりにやって来た三歳の孫は、9時には風呂に入って寝るため私が帰る頃にはもう夢の中なのです。帰ると妻が「おじいちゃんが帰るのを待っていた」というものですから、「明日は久しぶりの日曜日で午前中空いているので木下大サーカスでも見せてやるか」と相談がまとまり、昨夜のうちはその予定を組んでいました。ところが今朝になって地元公民館の掃除当番が回ってきていて早朝には出かけられないことになりました。妻がy歩層以上に早く、9時に掃除から帰ってきたので思いついて身支度を済ませとに角行ってみようと話しがまとまりました。しかしいざ出かけようとすると一人っ子で臆病者の孫はサーカスが怖いから行かないというのです。なだめすかして少し涙ぐむ孫を車に乗せ妻と3人で少しスピードを上げて松山堀の内の特設会場へむかいました。会場近くまでは日曜日のことで比較的スムースに行けたのですが、さすがに日曜日とあって近くのパーキングはどこも満員のようでした。思い切って農協会館前の立体駐車場へ行ったところ幸い駐車でき、会場まで小走りで向かいました。海上20分前なので会場前には長い長い列が出来ていました。偶然にも息子夫婦が息子嫁の知人の子どもを連れて並んでいて、切符を買う間に割り込ませてもらいました。

 一度の公演に千人以上の人が収容出来るそうですが、定員札止めを心配するような目測800番くらいな所にいましたが、妻のチケット購入がギリギリ間に合い運良く末席ながら確保することが出来ました。早朝から少し冷え込んでいたので寒さを心配して出かけましたが中は熱気ムンムンで、汗っかきの孫などは汗が出るほどの陽気です。

 小学生の頃だったでしょうか、御宝町でサーカスがあった折、学校の遠足で始めてサーカスを見ました。あの時の感動は今も忘れられない思い出ですが、今のサーカスは約2時間の間ピエロがつなぎながら間断なくショーが続くのです。空中ブランクあり、マジックショーあり、動物ショーあり、モーターバイクショーありとハラハラドキドキの2時間でした。怖いから行かないとダダをこねた孫も夢中になって、終わる度に拍手をして結構楽しんでいたようです。公演が終わって帰る時「おじいいちゃんまた明日来ようね」と現金なものです。


 場内は演技の都合上撮影が禁止されているため、演技が始まる前にフラッシュをたかずに一枚撮りました。それにしてもサーカスとは高度な技術を持った人たちがいるものだと感心させられます。猛獣といわれる動物を意の向くままに操る人、空中ブランコで華麗な空中ショーを演じる人、奇想天外なマジックをする人など様々なその道に秀でた人たちが短い自分の持ち時間を最大限に生かして聴衆の目を釘付けにするのです。またショーとショーの合間を上手くつなぐピエロの芸も地味だが味があるのです。私たち素人には真似の出来ない世界ですが、2時間の演出はお金を払うだけの価値はあると感心しましたが、何かヒントを拾ったような感じがして、いい一日でした。

  「夢誘う サーカス妙技 手を叩く 孫もつられて 大きな拍手」

  「ライオンが 鞭の一振り ひれ伏して 妻さえままに ならぬというに」

  「少年の 記憶に残る 夢舞台 果たして孫は いかに記憶か」

  「鳴り止まぬ 拍手の影に 苦労あり 陰でうごめく 黒子の力」

  




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shin-1さんの日記

○お寺でシンポジウム

 最近は世の中も変わったもので、人が死なないと縁のなかったお寺でコンサートが開かれたり、昨日のようにまちづくりのシンポジウムが開催されたり、何かとお寺にご縁があるようになってきました。歳をとったからではなくまだまだ若いと思っているのにお寺からお誘いがあるのですから、日々の暮しがそんなに不自由なく過ごせるのは、やはりお寺や住職からご利益を十分いただいているに違いないと思えばもっと喜んで参加すべきだと、私は昨日も喜んで参加しました。お寺さんのある今治市玉川町までは普通海岸周りと山周りの2ルートがあるのですが、昨日は紅葉が見ごろだろうと山周りのルートを選びました。双海~奥道後~水が峠~玉川と曲がりくねった山道を走りましたが、あいにくの雨にもかかわらず紅葉は見事で、季節の変わり目なのか道端に立っている温度計は10度そこそこまで下がっていました。それでも窓越しに見える山の風情は晩秋の山里ならではの落ち着いた佇まいを見せていました。

 昨日のシンポジウムはえひめ地域づくり研究会議発足20周年記念のリレーシンポで、宇和島、新居浜についで第3弾の今治会場なのです。会場となった四国霊場仙遊寺には40人を越える人が集まり「絆」というテーマで様々な切り口から円陣になってエンジントークを試みました。私もえひめ地域づくり研究会議の代表運営委員をしている関係上開会のあいさつをしましたが、長年地域づくりに携わっていると顔見知りも多く、大西の大河内さんやちろりん農園の西川さん、越智郡島嶼部の井村さんや越智さんなどの人々、それに住職の小山田さんご家族や源流の面々など、名刺も要らない顔見知り組と楽しい近況会話を交わしました。双海町出身で松山市垣生でグループホームを立ち上げて活躍している暁美さんも参加していて顔ぶれはすごく充実していました。

 20年前地域づくりグループ源流の立ち上げのため仙遊寺に来た頃は、私も若かったし住職の小山田さんも若く、お寺もまだ未整備のままでした。その後小山田さんのエネルギッシュな行動はお寺の境内に次々と建物が立ち並び、これがお寺?と見まがう程の近代的な整備がなされました。小山田さんは多分住職ではなく坊主という仮面を被った事業家なのではないでしょうか。そんな彼の生き方は多くの人を引き付け、こうしてシンポジウムも開かれているのです。私の持論である「人でも仕事でも愛する所に集まって来る」という言葉はまさに彼にもピッタリの言葉なのです。


 合併という時代の流れに翻弄されながらも頑張っている島人たちの参加も見逃せないものでした。

 昨日はうらしい出来事が2つありました。お寺の裏にある2階ホールの窓面に沢山の写真が飾られていました。えひめ地域づくり研究センターの主催する事業に参加した若い2人のメンバーが自分たちの出来ることを始めようと古い今治の写真を集めて写真展を企画したその時の写真なのですが、これが実によく出来ていてみんな食い入るように見つめていました。

 彼らはこれ以上の劣化を防ごうとデジタルでこれらの写真を保存しているようですが、素晴らしい試みだと感心しました。

 また会場には農業後継者として頑張っている若者の発表やミニFMのDJとして頑張る二人の高校生の賛歌や発表もあって、地域づくりの現場に若い人の姿が消えつつある昨今何とも嬉しい集会でした。

 集会が終わって交流会になりましたが、お寺の心のこもった精進料理も中々のもので、住職の奥さんが中心になって賄いをしてくれましたが、全てに満足のいく集会でした。

 私は連日の県外出張のハードスケジュールと明日の予定もあって日帰りとなりましたが、例によってハーモニカのトークショーを少しやって、後ろ髪引かれる思いで仙遊寺をおいとまし、再び暗闇の元来た山道を辿り我が家へ帰りました。

  「精進の 料理美味いと 舌鼓 日ごろご馳走 食ってるからか」

  「住職の 仮面被った 実業家 会うたび次の 夢を語りて」

  「ウーロン茶 乾杯何と 味気ない 昔ビールを たらふく飲んだ」

  「若者に 会って自分の 歳を知る 遠い昔の 夢が懐かし」


 

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