shin-1さんの日記

○酒席に異変が

 酒を断ってもう5年が過ぎました。私の体内からは完全にアルコール分が抜けているようです。それでも私のDNAが求めるのか、時々酒が恋しくなる時があります。忘年会の今頃は酒の勢いで楽しい年末だったと昔を懐かしんでいますが、今ではどんな酒の誘惑にも負けない改造人間に改造されました。したがって私に限り飲酒運転は絶対にありません。県警本部長様私を表彰してくださいは冗談です。

 最近酒席に行って感じるのですが、随分焼酎党が増えたと思いませんか。最初の乾杯はとりあえずビールか食前酒、そのうち「私は麦のお湯割りに梅を入れてください」などの言葉が乱れ飛びます。寒くなったのに相変わらずの苦戦は日本酒で、勧めても「悪酔いするので」とか、「糖尿病境界なんで焼酎を」などと焼酎の人気はうなぎ上りです。

 今や日本中にブームを呼んでいる「焼酎」という聞きなれない飲み物は一体どういう飲み物でしょう。飲む人に聞いても「そんな難しいことは分からん」と味も素っ気もない返事が返ってきます。

 焼酎は焼いた酎と書くがそのいわれは?

 焼酎のラベルに張ってある甲類・乙類って?

 はい聞いた話で焼酎への質問にお答えします。アルコール発酵したものを絞ったものが醸造酒、つまり日本酒なら、焼酎は熱を加えて蒸発させたものです。蒸留方法には連続式蒸留と単式蒸留があります。連続式蒸留で雑味を極力取り除いたのが焼酎甲類やホワイトリカーなどです。単式蒸留(1回だけの蒸留)は原料の風味を残した焼酎乙類です。本格焼酎の蒸留方法には2種類あって蒸留器内の圧力を下げ低温沸騰させる減圧蒸留と自然のままの常圧蒸留があります。

 焼酎の原料は芋・麦・ソバ・黒糖・栗・すだち・米・牛乳など様々で、その地域の特産品を使って作りますが、中にはジャガイモ・シイタケ・トマトの焼酎まであるそうです。

 酒を飲まない私にはどんな味がするのか知る由もありませんが、私の顔を見て「あっ、この人は飲めそう」と焼酎をお土産にいただいて帰るのですが、それらは全て私の家に来た人への振る舞い酒に使われており、勿体無い話です。

  「重いのに土産の焼酎手に提げて只今息子なんだ焼酎か」

  「甲乙と焼酎ラベルに書いてある誰に聞いてもそんな分からん」

  「悪酔いをしないと言われ焼酎を飲み過ぎ悪酔いあんたが馬鹿だ」

  「芋が何故人を酔わせる酒となる飲めぬ私は芋でおならを」

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shin-1さんの日記

○でっかい鰤が届く

 今朝宇和島の仲間から宅配便ででっかい鰤が届きました。ご存知のように鰤は出世魚でワカナ・ハマチ・鰤と大きくなるにしたがって名前を変えていくのですが、今日届いた2本の鰤は丸々と太って見るからに美味しそうです。普通は『お魚ママさん」の称号を持つ妻が料理するのですが、サンデー毎日の私ですので腕を捲し上げて鰤と格闘することになりました。私の家は元漁師の家ですので出刃包丁や刺身包丁、それにイチョウのまな板と7つ道具が揃っています。かつて私自身も若い頃漁師をしていたし、水産高校の出身ですから魚の知識はしっかり持っています。

 まず発泡スチロールの氷箱から鰤を取り出し頭を落とします。鰤の頭を背骨から切り落とすにはかなりの力が必要で汗だくです。続いて内蔵を取り、水洗いしてから3枚におろすのですが、自分で言うのも何ですが上手いものです。骨を除いた身の部分は刺身用としてトレーに入れてラップをかけ冷蔵庫にしまいました。アラ骨や頭の部分は鰤大根用に細かく切って3等分し、ナイロンに詰めて冷凍庫へ保管します。年末までの保存食です。カマは今晩の塩焼き用に特別な袋に入れて冷蔵庫へ。大きな鰤でしたが30分ほどで調理を終えました。丁度昼時だったので食事に帰った妻が昼用に一皿刺身にしました。二人で食べたのですが「美味い」の一言しか言いようがありませんでした。

 私は胆嚢の摘出手術以来魚党です。タンパク質は魚から摂取しています。妻は私とおじいちゃんのために毎日魚を欠かさず食卓に並べてくれるのです。今日のような大きな鰤は近所へもおすそ分けするのですが、みんな喜んで食べてくれます。今日は私がおすそ分けを配りました。「宇和島の戸島から寒鰤が届きました。今日はこの刺身を私が作りました。少しですが食べてください」と、まるで子どもみたいに言いふらすのです。「へえー、進ちゃん。あんたが作ったの。器用なものじゃねえ」と褒めてくれました。嬉しくなりました。妻が笑っています。「まるで子どもみたい」ですって。

  「俺落ち目だけどこいつは出世魚見るから気品が漂う銀鱗」

  「この鰤は何処の海から来たのやら俺様逢いにトラック乗って」

  「切り身しか絵にも描けない子どもらに見せてやりたや鰤の勇姿を」

  「このハマチ店で買ったらハウマッチ親父ギャグだと食卓笑い」

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