○めっきり減った忘年会
酒が飲めた現役の頃は酒のお誘いが幾つもあって、特に忘年会シーズンの年末などは妻が「お父さん、年末は松山から通っているよう」と錯覚するほど松山へ飲みに行っていました。あの金は何処から出てたのか?、あの飲み代を使ってないのだから相当お金は貯まるはずと思いきや、「下戸に建った蔵がない」といわれるように、酒を止めた下戸の私に蔵など建っていません。あっ、そうだ人間牧場の水平線の家が建ったので「下戸に建った蔵がある」に訂正したいと思います。
昨日は久々に地域づくり研究会議の運営委員会終了後仲間と忘年会をやりました。会費5千円でしたが酒の飲めないウーロン茶一辺倒の飲み放題でしたが、酒の飲めない私を気遣って食べ物をどんどん回してもらうので、あいにく昼食を忘れていたものですから、お腹いっぱい食べてしまいました。
飲むほどに酔うほどに話が盛り上がり、2時間があっという間に過ぎて行きました。一年の速さを感じる人もいれば、多くの感動の場面を思い出して感慨深げに話している人もいて、仲間ゆえ端々の共感を共有し共鳴もしました。人の記憶は忘れがちですが、私の言った何気ない一言がその人を勇気付けた話は、当の私が当の昔忘れていたことだけに、絶好の酒の肴でした。
古くなったのでしょう。私の元へは多くの人から様々な難問相談が持ち込まれます。その都度私流に親切に、時には冷静にアドバイスするのですが、そのアドバイスのお陰で随分助かりましたと、酒の飲めない私に形だけでいいからとお礼の返盃をいただきました。車の運転をすること、酒を飲めないことの了解を前提に盃に並々、うれしい盃でした。
酒は思い出酒・忘れ酒・やる気酒など様々です。時には酒の勢いで喧嘩酒・涙酒・慰め酒だってあるでしょう。どの酒にも味がありますが、せめて喧嘩酒だけは控え、美味しい酒を飲んで、忘年会ならぬ望年会といきたいものです。
「酒飲めぬ身体になって早五年今ではウーロン酔った気持ちで」
「今日の酒思い出酒と洒落込んで慣れぬマイクで小林幸子」
「忘年会五回もやって忘れたよそれは誤解だ酒のせいでは」
「ふらふらと歩く人たち眺めつつ俺も昔はあんな姿で」