shin-1さんの日記

 人間は今という時に生きてます。既に過去になった自分の人生を振り返ってみると、ああ生きればこう生きればよかったと反省するのですが、後の祭りといったところでしょう。

 しかし、私は50歳の時に考えました。「あと10年で60歳の定年を迎えるから、これから60歳までの10年で60歳からどう生きるか考え、生活設計しよう」と思いました。その結果生まれたのが「人間牧場」構想です。「海と夕日の見える小高い丘の上に、暮らしに疲れた人や、夢を抱く人に集まってもらい、草むらに牛がのどかに草を食むような姿で過ごす場所を作ろう」と思いました。そのためには「お金」と「知恵」と「仲間」と「適地」「水・電気」が必要でした。

 「仲間」も「知恵」も長年のまちづくりやボランティア活動で得ていたので、まず「土地」を探すのに苦労しました。町内のあちこちに適地を求めましたが、残念ながら田舎では水と土地は先祖伝来のお宝だから売らない、貸さないの一点張りで挫折しました。しかし幸い我が家のみかん畑が長年の放置によって廃園になっていたので、妻の助言もあって土地を求めることができました。

 さらに困ったのは資金調達でした。50歳のとき助産士をしている娘のアドバイスもあって一ヶ月に10日の休肝日を設け、その日は酒を飲んだと思って千円を貯蓄することにしました。たったこれだけでも年間12万円、何と10年間で120万円貯まりました。また55歳で出版した「昇る夕日でまちづくり」の売れ行きが好調で少しばかりの蓄財ができ、何とか何とかです。水・電気も近くの方のご好意や電力さんの力で何とかなりました。ありがたいことです。

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shin-1さんの日記

 人間牧場「水平線の家」に昨日やっと念願の建具類が入りました。

 不思議なもので家は建具が入ると仕切られた空間に人間の営みが感じられるようになります。

 家の中とウッドデッキを仕切ったサッシ戸を開けた時の何ともいえない開放感は、訪れた人でないと分からないものです。

 平屋ながら方屋根の二階部分の6枚の縦長窓からは広い空のみが一望でき、行き交う雲の姿や差し込むよう陽光が優しい感じです。

 トイレの窓も凝っています。角柱のない横長いガラス窓は利用者に至福のときを感じさせるに違いありません。うーん(笑い)、さすが建築家だけあって心憎い演出ですね。

 ところでshin-1さんの日記」を書き始めて、ある人から「人間牧場って何?」とか、「人間牧場は私も行けるの?」など、ブログに書き始めて3日目なのにメールをいただくようになりました。嬉しいことですが、少し怖いような気もします。でも勇気を出して、拙文ながら「shin-1さんの日記」を書きますので、読んでください。

 

 

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