人間牧場

〇6月は水無月

 子どもの頃から今日まで、6月が来る度に不思議に思っていることがあります。それは6月の別称が「水無月」という言葉です。6月といえば一年中で一番雨の多い梅雨の季節なのに何故「水無月」なのか、他の人は誰も不思議がらないこのことを、単純平凡な私は恥ずかしくて人にも聞けず、ずっと不思議に思っていました。

「水無月」は元々「水の月」だったのに、「の」が「無」になったのだという、私にとっては新説を最近知りました。そういえば10月を「神無月」というのも、神々がみんな出雲大社に集まって地方にいなくなってしまうという俗説があり、「神の月」の「の」が「無」になって「神無月」となったらしいのです。

 今年は春先から雨の少ない日が続き、お百姓さんは田んぼに水を引くのに苦労したようで、さながらに「水なし月」の様相でした。去年私たちの町も大水害に見舞われました。忌まわしい過去の思い出が蘇る度に、降れば降ったで、降らなければ降らないで困る、水への畏敬と感謝を忘れないようにしたいと思います。

 今朝は私たちが住んでいる灘町地区の一斉清掃の日です。私と代替わりしたと自認しているのか同居の長男息子は、夜が明けるのを待って外に出て、近所の人と一緒に鍬を持って下水などの大掃除をしているようです。私も早速外に出て、家の周りの点検や掃除をしたいと思っています。

「6月を どうしてみんな 水無月と 言うのだろうか 長年疑問」

「『の』を『無』と 当てて水無月 なるほどと 無知で凡人 私納得」

「今年は 春先少雨 渇水が 心配様相 人間身勝手」

「梅雨入りを 間近に控え あれやこれ 備えしっかり 防災備え」

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