人間牧場

〇知らなんだ「お盆玉」

 子どもの頃私たちは、お正月に「お年玉」を貰って育ちました。そのうち子どたちに「お年玉」を渡すようになり、年老いた今は孫たちに「お年玉」を差し上げています。貰う方も渡す方も満足していますが、最近「お盆玉」なるものが巷で流行り始めているそうです。「お盆玉」って何?」と初めて聞いた時は驚きましたが、どうやらお盆に帰省した子どもたちに、おじいちゃんやおばあちゃんが渡すお小遣いのようで、商魂たくましいデパートなどでは「お盆玉袋」なるものを店頭に置いているそうですが、よく売れているようです。

お年玉に加えお盆玉となると、年金暮らしの高齢者には有難くない出費増ですが、お盆玉を貰って喜ぶのは貰う子どもだけではなく、渡すおじいちゃんやおばあちゃんも同じなので、新手の良い風習かも知れません。この話を妻にすると、妻は何を思ったのか早速小さな袋を手作りして4人の孫たちに、「お盆玉」を渡していたようです。わが家の財布持ちは妻なので、お礼の言葉には「おばあちゃんありがとう」と枕詞がつき、私にはついでに「おじいちゃんありがとう」でした。

 最近の子どもは「6つのポケット」と言われているように、父方の祖父や祖母、母方の祖父や祖母、両方の叔父か叔母を加えて、誕生日、子どもの日、お年玉などなど、お小遣いを貰うことが多く、小銭を握りしめ駄菓子屋通いをした私たちの子ども頃とは大違いで金持ちです。殆どの親がそれらのお金を貯金管理しているようですが、家庭の事情もあってお小遣いの使い方には一筋縄では行かないようです。お小遣いの使い方から子どもは経済の世界へ一歩足を踏み入れますが、正しい経済と道徳の関係を親が知って導くと、経済トラブルに巻き込まれにくい、いい大人に成長することも確かです。

「お年玉 知ってはいるが お盆玉? 最近流行 初めて聞いた」

 「最近の 子ども6つの ポケットを 持って金持ち 親より資産家」

 「子ども頃 小銭を握り 駄菓子屋へ 貧しかったが 懐かしい日々」

 「小遣いの 使い方から 経済の 世界へ一歩 足を踏み入れ」 

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