人間牧場

〇松山西地区防犯協会防犯相談所支部長会議

 「何で私に?」と思われる講演依頼が、防犯協会事務局長さんからありました。しかも演題が「安全安心なまちづくりの推進」で90分間も、ましてや松山西警察署3階会議室で話して欲しいというのですから、二の足を踏むのは当然です。でも私は「呼ばれたら刑務所以外どこへでも行く」とポジティブに考えてしぶしぶ了承し、昨日出かけて行きました。日常の講演は殆どアドリブで話す私なのですが少し気になり、車で走りながら「安全安心」の裏側に隠されている、「日ごろ気になることは何だろう?」と考え、思いついたことを紙に走り書きしました。

 ①人口減少時代と過疎化(急速に進む地方の人口減少、限界集落、空き家問題、ローカルコミュニティの維持、地域文化の継承、買い物難民)、②高齢化社会の到来(100歳まで生きる長寿時代、福祉施設不足、独居老人、家族の在り方、死生観)、③進む少子化(学校の統廃合、地域の教育力、核家族化、子ども社会の崩壊)、④情報化(ネット社会、広がるスマホ利用、ネット買い物、ネット犯罪)、⑤健康問題(食生活の乱れ、増える成人病、ガンの多発・心の病)、⑥増加する凶悪犯罪、⑦環境問題と防災(地球温暖化、原発事故と放射能、頻発する自然災害、南海トラフ)、⑧交通問題(赤字路線切り捨て、遅れている四国の交通、田舎の狭い道)、⑨国際化(トランプ大統領の言動、北朝鮮問題、外国人観光客の増加、テロ)、⑩将来への不安(夢の喪失、減り続ける年金、医療費、迷走する国内政治)。

走り書きしただけでもこんなに喋れることはあるのです。私が現職だった10年ほど前を境に、つまり10年ほど前を潮目にして日本は、伸びる社会(成長の日本)から縮む社会(壊れかけた日本)へと変化しているように思えます。昨日と今日の変化なほとんど感じませんが、こうして10年前と今を比較してみると、まさに「10年ひと昔」の大きな変化に気づくのです。さてどうすると考えると自分の非力さを嘆かざるを得ませんが、①人間的ゆとり、②時間的ゆとり、③空間的ゆとり、④経済的ゆとり、⑤文化的ゆとり、⑥安心安全のゆとり、⑦情報的ゆとり、⑧未来的ゆとりという8つのゆとりを、7つの自覚(自分・家族・近所・仲間・住んでる町・日本・世界や地球)を促しながらしっかりと生きてゆくしかないようです。そんなお話を、ユーモアを交えてしたように思います。

「講演の 依頼のあった その先は 防犯協会 安心安全」

  「講演の 演題聞いて 後ずさり しかも警察 3階だとは」

  「まあいいか 開き直って 熱弁?を 90分も 呆れてしまう」

  「気がかりな ことを社内で 走り書き みんな熱心 眠りもせずに」

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