人間牧場

〇水臭い話

 早くも小雪舞う北の国から比べると温かい西国四国でも、立冬を過ぎるとさすがに朝晩は寒さを感じるようになりました。この時期になると水が冷たく、朝洗面台で顔を洗うのがついつい億劫になりますが、汗をかかなくなって飲む機会は減りましたが、それでもこの時期の水は冷たくて「美味しい」と感じます。水は喉元過ぎて体内に入ると、どんな経路を通りどんな役割を果たしているのか、凡人の私には知る由もありませんが、見聞きした浅はかな知識によると実に様々な役割を果たしているようです。

 水は汗となって体温を一定に保ったり、食べた物を消化する分泌液となって、栄養分を血液に溶かして全身に届けたり、腎臓に老廃物を運んだりする重要な役割を担っています。ある本によると血液の83%、脳の70%、硬い骨でさえ22%もの割合で水分が含まれていて、人体には決して欠かせない存在なのです。水道水が普及していなかった頃の昔の人は、寝る前や夜中に水分を補給するため、枕元に「宝水」と呼ばれた水を置く習慣があったようです。寝る前に飲む水は血液をサラサラにして、脳梗塞や心筋梗塞を予防するという話を聞いて、今でもやっている人がいるようですが、高齢になると夜尿とか前立腺肥大などによる尿障害もあって、寝る前の水分補給も中々続かないようです。

 寝起きにコップ一杯の水を飲むと胃腸が目覚めて食欲が湧いたり、腸に適度な刺激を与え便秘改善にもつながりますが、私たちは日常生活でこれほど大切な水にもかかわらず案外無頓着なようです。最近はお茶や水も自販機でいとも簡単に手に入る時代となりましたが、ペットボトルに入ったお茶や水は何故長時間置いても腐らないのか?、これも私の疑問の館のひとつです。余談ですがこれから寒い冬になると、女性の肌が乾燥するようで、女性にとっては気になる季節です。ちなみにお化粧前の10分~15分前にコップ一杯の水を飲むと顔の皮膚に水分が到着して肌が潤い、お化粧のノリが良くなるそうです。「本当かしら?」「妻の顔で実験してみようかな?」。

  「人間に とって水ほど 大切な ものはないこと 自覚はするが」

  「摩訶不思議 ペットボトルに 入りし水 なぜに腐らぬ 首をかしげる」

  「宝水 ホテルのベッド 置いている わが家にゃ置いて いないけれども」

  「いい水を 飲んで長生き したいなあ 水は命の 源だから」 

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