人間牧場

〇夕やけ徒然草続編執筆始める

 私はこれまで、落語ならぬ落伍のネタ本を「夕やけ徒然草」というタイトルで、宮本武蔵の五輪の書にあやかり、地の書・水の書・火の書・風の書・空の書とそれぞれ30話ずつ、150話を執筆し、1冊に25万円をかけて印刷してきました。25万円×5冊だと印刷屋へは2百50万円支払った計算になりますが、商売経済の妙とでもいうのでしょうか、実際には1冊5百円の販売価格のため、消費税1万2千五百円を加えても525冊売れれば何とか元手が入り、次の軍資金を確保することができるのです。つまり最初26万2千五百円資金を用意すれば、本の販売で自転車操業ができるのです。

これが最終と思っていた夕日徒然草・空の書なのに・・・
これが最終と思っていた夕日徒然草・空の書なのに・・・

 しかしこんな読み捨てまがいの本を作ったからといって、525冊も売ったり買ってもらったりできるほど世間は軟いものではなく、本を売ること自体を疎かにする性格から、まだ人間牧場の倉庫には少し在庫が残っているのです。それでも最初の地の書などは残部ゼロで、再版も考えているほどです。
 今年は大晦日に今年一年の計画を立てました。その中に夕やけ徒然草6冊目の出版と人間牧場10周年記念事業を挙げています。つまりその前段として原稿を書かなければならないのです。その思いを果たすべく新年早々暇を見つけて原稿書きに取り組んでいますが、はてさて30話の妙案は中々浮かばないのです。それでも折に触れ書いているので、既に20話ほどは書き終え、後10話と次第に向こうが見えてきました。

 マラソンでもそうですが、残り3分の1が苦しいのです。まあ苦しむほどの大作でもないので、程好い心地良さで書こうと思い、今朝も思いつくまま第171話を、内容はさて置き書き上げました。あと9話です。
 書く前はあれも書きたいこれも書きたいと思っていたのに、いざ書き始めるとこれも駄目これも駄目と振るい落とされ、書くためにまた書棚の本を読み返したりしながら、思いを巡らせていますが、あと9話なので何とか来月末までには目鼻がつきそうです。26万2千5百円の資金も何とか確保できそうなので、すこし頑張って書きましょう。

  「地の書から 始めた夕やけ 徒然草 終ったはずが また欲を出す」

  「完結の 空の書書いた その時は これで終わりと 思っていたに」

  「酒呑まず タバコも吸わず 生きている ゆえに道楽 思い踏ん切り」

  「目標に 向かって一歩 また一歩 他愛なきこと これが最後と」

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