人間牧場

〇私はいつの間にか養蜂農家に

 数日前一通の封書が伊予市役所から届きました。差出人は農業振興課のようでした。封を開けて見ると養蜂農家各位と書かれた宛先で、「蜜蜂の被害事例にに関する調査・報告について」と標記され、「消費・安全局農産安全管理課長より別紙のとおり通知がありました。別紙1の被害が出ましたら、伊予市農業振興課までご報告して下さい」と書かれていました。
 この文書を見て役所風だと思ったのは、まず宛先です。私は養蜂農家ではありません。養蜂農家とは多分蜜蜂を飼って蜂蜜を採集し、それを瓶詰め等に加工して販売する人たちのことを言うのでしょうが、私の場合は農家でもないし販売もしないのです。

 昨年同じような文章が舞い込み、法律が変わって蜂を飼っている人は市役所へ届け出るようになった旨の通知を受け、かつて役場に勤めていたこともあって分らぬまま、「10箱飼っている」という届出をしたため、私の名前が市役所のパソコンに打ち込まれているため、今回の通知になったものと思われますが、私の養蜂は趣味の域を越えてないため、愛蜂家と言った方が正しいのかも知れません。
 調査の対象とする蜜蜂の被害事例には、2つのことが書かれていました。一つは蜜蜂の大量死、もう一つは蜜蜂の減少でしたが、養蜂6年目の私には蜜蜂の行動を細かく観察できる能力もないので、はてさてどうしようかと迷っています。

 今回の通知文書には死虫、巣門、外勤蜂、内勤蜂などの専門用語が使われていて、漢字なのでおおよその意味は見当がつきますが、正式には分らないのです。巣門の前に死虫の山ができているような場合を、大量の死虫(2000匹以上)と捉えているようですが、数えれる訳でもないのでアバウトな捉え方しかできません。羽ばたきの異常や震えの見られる生虫も調査対象ですが、異常か正常か、震えなのか空気を送り込んでいるだけなのか、ましてや舌を突き出して死んでいる蜜蜂となると、これはもう専門領域のようです。
 巣箱には掃除を小まめにしないとスムシ(巣虫)という便所虫のような虫)が沢山増えて巣を食い荒らし、時には巣落ちして蜂蜜が採集できないほどになることがあります。巣虫と死虫も良く似た言葉で混乱しそうです。さてどうしよう。

  「役所から 一通文書 舞い込んで 私の肩書き 養蜂農家」

  「公文書 専門用語 多過ぎて おおよそ理解 おおよそ対応」

  「責任を 逃げるアリバイ 作るため 通知を出すが チンプンカンプン」

  「してもいい しなくてもいい 対応と 理解はするが 愛蜂ゆえに」 

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