人間牧場

〇収穫したプルーンを使ってジャム作り

 人間牧場の農場に植えたプルーンの木が、今年初めて実をつけました。スモモやプラムと一緒に植えたため、スモモと一緒ぐらいな時期に実をつけて、一緒のころに熟すのだろうと思っていましたが、プルーンの実はスモモやプラムより2年も遅く初なりを迎えたのです。ところが今年初めて実をつけたものの、スモモの時期が終っても一向に熟さず、8月になってやっと表面に白い粉を吹き濃い紫色になりましたが、実は食べても美味しくありませんでした。木の品種を選ぶのを失敗したと失望し、とりあえずなった実を少し収穫して帰ろうと、駄目もとで採果袋に半分程度収穫したのです。

 

水洗いした約1キロのプルーンの実
水洗いした約1キロのプルーンの実

 妻はそのプルーンの実を見て、今年の初夏酸っぱい梅の実でジャムを作ったところ、思わぬ出来栄えと私の太鼓判に味を占めたのか、「ジャムにしたら」と提案がありましたが、その無愛想な姿から私も妻も半信半疑でした。昨日は妻が仕事で家を留守にしていることをいいことに、私一人でプルーンの実を水洗いして包丁で半分に割り、中からアーモンドに似た種を取り出す作業をしました。割った実を卓上計で1キロずつ計り4キロを、妻の用意してくれていた大鍋に入れました。あらかじめインターネットでプルーンのジャム作りを検索して調べていたので、プルーンの実の上に砂糖を1キロ当たり400g入れ、指示通り約2時間半寝かせました。11時30分になったころガスコンロに乗せて少し弱火で炊き始めると、水も入れていないのにプルーンの実から出た水分が鍋一杯になりました。

種を取り鍋に入れたプルーンの実
種を取り鍋に入れたプルーンの実

 更に火を弱めて灰汁を取りながらグツグツ煮ると、皮は少し硬いものの実がほぐれて程好い具合に進みました。昼休みに帰った妻の指導を受け、更に弱火で1時間ばかり焦がさないようにかき混ぜ続けると、まああれほど茶紫だったプルーンの実が、鮮やかな赤色に変身したのです。その後私と息子がペンキ塗りに出かけるため、若嫁にバトンタッチしてレモンを4個入れて煮詰めると更に赤色が増し、イチゴジャムより綺麗な赤いジャムとなりました。今朝は昨晩時間切れで冷ましていたジャムの水分を、もう少し飛ばすため火を入れ、完成させたいと思っていますが、防腐剤を入れない自然食品のため、大量にできたジャムはカキ氷用に若嫁にお裾分けしてやり、冷凍保存して食べたいと思っています。

 

砂糖を降りかけて2時間半寝かせたプルーンの実
砂糖を降りかけて2時間半寝かせたプルーンの実

 まだ人間牧場のプルーンの木には実が残っているので、それも急いで収穫して加工したいと思っています。いやはや降って湧いたような出来事に、来年からの実りの季節が楽しみになってきました。「無知によって生ずる不幸は知ることによって避けられる」ほどではありませんが、捨てるはずだったプルーンの実は意外なところで活用の道が開けたようです。
 息子は私のプルーンジャムづくりなどまるで無関心で、傍でせっせと蜂蜜の精製作業をしていますが、家族全員が何らかの方法で自給率を高めるために関わっていて、ほのぼのとした家族の姿にホッと一息ついた感じの夏休みの一日でした。

 

 

 

出来上がった真っ赤なプルーンジャム
出来上がった真っ赤なプルーンジャム

 

  「茶紫 プルーンの木の実 種取りて 砂糖ふりかけ コンロにかける」

  「驚いた 真っ赤なジャムに 大変身 凡人私 理解もできず」

  「調理場に 殆ど立たない 私だが ジャムの加工で 面白さ知る」

  「来年は プルーンなるのが 楽しみに なってきました 牧場界隈」

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