shin-1さんの日記

○香川県三木町を訪ねる

 香川県といえば高松と言われるくらい、私たちに馴染みの街は高松です。勿論それ以外にも四国遍路八十八ヵ所のお寺も、屋島も、また讃岐の金毘羅さんもお馴染みですが、愛媛の人にとって高松から向こうの街は以外の馴染みが薄いのです。逆に高松から向こうの街の人にとって愛媛は松山より西の地域は私たちと同じように馴染みの薄い地域なのですから、どっこいどっこいという所でしょうか。

 高松市の直ぐお隣に人口3万人足らずの三木町があります。平静の合併もせずに単独で残っている、愛媛県で言えば松前町と同じような平地の多い町なのです。今日はその三木町の商工会が主催したまちづくり講演会に招かれました。高速道路を走ると私の町から三時間余りで行けるのですが、せっかく香川に行くのだからと少し早めに出て、丸亀辺りは休憩のつもりで少し一般国道を走りました。愛媛の石鎚山のような険しい山を見ているせいでしょうか、香川県の山々はまるで富士山を髣髴するような女性型のそれは美しい山が多いのに驚きます。特に讃岐富士といわれる山は、まさに富士山に似た優雅な趣で私を迎えてくれました。

 本当は折角讃岐に来たのだからうどんを食べたいと思いましたが、のんびり走ったためそのうちそのうちと思っている間に時間がなくなり、昼飯抜きで到着してしまいました。今回の会場となったヴィラ讃岐はとても立派な施設で、遠目から見ても直ぐに分りカーナビで迷うことな

く会場入りしました。

 会場は殆ど満席で申し込みをした80人もの人が集まって盛況でした。演題は「まちの活性化で商工業の振興」、~住みたいまち・訪れたいまちづくりから~でしたし、講演時間はたっぷり2時間取っていただいていたので、思う存分話すことが出来ました。話とは不思議なもので30分でも1時間でも、2時間でもその場で組み立てて幾らでも話すことができるのです。これはやはり日頃の話芸の訓練の賜物だと思うのです。つまり話のネタが心の引き出しに一杯詰まっているからだと思うのです。これからも修行を積んでもっともっと楽しい話が出来るようにしたいものです。

 三木町商工会の集まった皆さんは聞き上手で会場の雰囲気が良かったものですから最高に盛り上がった話しとなりました。日本全国の商店街に活気がないと嘆き、シャッター通りが増えていますが、理想型の消費者5%や学習型の消費者15%だけを当てにして商売をすると地域の商売は上手く行かない事を巳を持って体験している私は精神分裂型消費者55パーセントをどう風評被害として敵に回すか、風評効果として味方に引き入れるかそれがいい商売の決め手とお話をさせてもらいました。

 私のやった道の駅の経営やまちづくりの手法は全て風評効果を生み出す仕掛けだったと、今改めて思うのです。まさにそれは知識でなく知恵だと思うのです。

 早速帰り際、女性部の人や傘下の団体の人が視察に来たいと申し出がありました。嬉しい反応です。またお目にかかれる事を楽しみにしています。

 帰りの高速道路で真赤に燃えた美しいい夕日を見ました。豊浜サービスエリアでしばし夕日に見とれ讃岐から伊予へ車を走らせました。


 「ほのぼのと 心温め 帰る道 真赤な夕日 向かって走る」

 「讃岐富士 いつも綺麗な 姿して われを迎える よっ日本一」 

 「高松を 越えて訪ねし 三木町で 思う存分 楽し話しを」

 「きっと行く 話しにつられ 約束を きっとおいでと 言いつつ別れ」

[ この記事をシェアする ]

shin-1さんの日記

○木登り

 近頃は私たちが子どもの頃と違って、子どもの遊びが随分変わってきました。巣篭り傾向というように部屋の中で一人でテレビゲームやマンガに熱中することが多いようです。たまに友だちと遊んでも同年代だけで異年齢と遊ぶ機会はかなり少ないようです。これは何も今時の子どもが悪いのではなく、子どもを安全という篭の鳥にしてしまう親や社会が悪いと思うのです。確かに子どもは目の届く部屋野中で遊ばせると安全です。怪我もしないし悪い事だってしないのですが、肉体的にも体力的にも発達著しい子どもにとってそれは決して好ましいことではなく、むしろ発達を阻害したり不平や不満を体内に閉じ込めてしまうのです。子どもには発達段階に応じた育て方があり、こどもも幾つかの反抗期というハードルを越えながら成長して行くのです。その反抗期を経ずに成長すると、大きくなってむしろそのエネルギーを抑圧することが出来ず大きな爆発となってしまうのです。子どもの頃いい子だった子どもが青年になって親まで殺す最近の事件はこの典型といえるでしょう。

 わが家にも外孫ながら5歳の孫がいます。娘の子どもといいながら、娘夫婦の子育て信念があり、私の思い通りに育てることは出来ませんが、せめてわが家に来た時くらいは自然の中で育ててやりたいと、人間牧場に連れ出して様々な経験をさせています。その効果があって虫が大嫌いで悲鳴を上げていた幼児期が全く嘘のように、団子虫やセミ、カマキリ、カエルを追いかけ、まるでペットのように遊びの道具となりました。嬉しい変化に目を細めながら、昨日は小鳥のえさ場を作りバードウォッチングに挑戦中です。

 昨日は人間牧場に孫を連れて行き、木登りをしました。私たちが子どもの頃、木登りは遊びのひとつで器用な子どもはまるでとび職や動物の猿のように大きな木のてっ辺まで登り、枝から枝に渡ってヤマモモなどの木の実を取って遊んでいました。孫にとっては初めての経験なので最初は怖いからいやだと渋っていましたが、そのうち私が登って見せ、低い木から順番に馴れさせながらやっていくと、ついつい面白くなって何度も挑戦し始めました。人間牧場には木登りに格好の柿木や杉の木、大きいのはヤマモモの木が沢山あって、木登りの訓練には最適なのです。

 

 どうですか。あれ程嫌がっていた孫がこんなまるでジャングルジムのような木にも登れるようになって、木の上から写真を撮るようにせがむのです。孫にとっては嬉しい経験だったに違いありません。勿論木登りの途中で枯れ木が折れて低い地面に落ちて擦り傷をしてしまいましたが、これは遊びの勲章でしょう。落ちても自己責任と思ったのでしょうか、「ぼくは落ちても泣かなかった」と強情なところを見せました。帰る頃にはまた木登りがしたいと車の中で盛んに自慢話を話し、親に出会うと「ぶく木登りが出来るようになった」とか、「木から落ちても泣かなかった」とか、体験を話していました。

 これからも安全な冒険をさせてやりたいものです。

  「木登りが 出来たと孫は 大威張り 当たり前だが 当たり前すら」

  「すり傷は 子どもの勲章 なめとけと 俺は古いな 傷テープ貼る」

  「さて次は どんな遊びを 教えるか 孫と一緒に お爺ウキウキ」

  「じいちゃんは 遊びの天才 思ってる 木登り上に 向って拍手」


[ この記事をシェアする ]