shinn-1さんの日記

 3月31日でそれまでつとめていた双海町教育委員会の教育長を辞しました。辞したというより市町村合併によって双海町という自治体がなくなったための失職という方か正しいのかも知れませんが、4月1日から私は無職となりました。

 最初は元教育長などを使っていましたが、元などでお茶を濁すこともできず現在は余程の事がない限り使っていません。現在は愛媛大学非常勤講師、国土交通省観光カリスマ、えひめ地域づくり研究会議代表運営委員、夕日のミュージアム名誉館長、金融広報アドバイザー、灘町区長などなどを用途に応じて使い分けているのですが、職でなく役であってこれもしっくりいかないのが実情です。

 そんな折、広島の親友和田さんから人間牧場主という肩書きとともに顔のスケッチが送られてきました。元々ラジオ向きの顔なので、このスケッチは少し男前過ぎるのではと心配していますが、この顔スケッチを使うか夕日を使うか、はたまた人間牧場の写真を使うか正直迷っています。

 只今は肩書きのない夕日の名刺を使っていますが、「人間牧場主 若松進一」だと、話題満載で差し上げた人の反応が楽しみだと思っています。

 それにしても、日本人は名刺や肩書きによって人間の値打ちを決めたがる国民だとしみじみ思います。でも人間の値打ちはそれだけではないと、学歴より学習暦を強調しています。

 私が仕事をやめた話題は口コミで全国に広がり、全国各地から講演依頼やまちづくりの相談が相次ぎ、今では前にも劣らぬ忙しさで、明日から始まる月末週は一日も空いた日がありません。

 今は仕事を選べる自由人なので、一週間まとめて空白時間を取る様に心がけています。そうすれば人間牧場へも出かけられるし、好きな本を読んだり、原稿書きに集中できます。

 しかし、明日からは東京、29日は埼玉の仕事が舞い込んで、今週は「shin-1さんの日記も跡切れがちになるかもしれません。悪しからず・・・・・・・。

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shin-1さんの日記

 昨夜、かつて青年団活動をしていた仲間が集まって、「いもたき」をしました。青年団なんて日本ではもう死語のような古い言葉になってしまいましたが、私たちは若いころ青年団活動にうつつを抜かし、青年団仲間、ふるさと、主張、感動という4つの宝物を手に入れました。その宝物があったからこそ、後の人生が楽しくも頑張ることができたと自負しています。

 昨夜集まった人たちは全部で10名ほどでした。5年前、20数年ぶりに町のシンボル本尊山の中腹に埋めたタイムカプセルを掘り出した感動を味わったのを機に、急速に出会いが始まりました。この人たちは私が教育委員会で社会教育主事をしていて指導して育てた、いわば卵から雛に孵した当時の青年です。

 はるみちゃん、只さん、健ちゃん、カッパさん、高氏さん、水本ちゃん、純子ちゃん、啓ちゃん、満宏さんなど、全てかつて愛称で呼んでいた人たちです。みんな50の坂を超え、いいおいちゃん、おばちゃんになっていましたが、ひとりひとりに懐かしい思い出が蘇りました。

 神社の秋祭りの打ち合わせ会があって遅くに参加したのですが、4月に教育長を辞したことへの感謝を込めて花束まで贈られ、思わず目頭がジーンと熱くなるのを覚えました。仲間とはいいものです。

 殆どの人が町内に住んでいるので、「人間牧場」の話は噂で聞いており、「人間牧場」について矢継ぎ早の質問が相次ぎました。「人間牧場」を話す私は生き生きと輝いているなと自己発見しました。と同時に、青年団はできなくても、青年団で育った彼らのような自立する人たちを「人間牧場」で育てなければと、自分自身の心に誓いました。

 

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