人間牧場

〇松前町子ども夢会議(その2)

 午前中の体験活動を終えた子どもたちは大ホールで、テイクアウトを意識し松前町の特産であるはだか麦を使って、高校生が作った弁当を食べました。鱧のから揚げに使った鱧は双海町下灘で水揚げされたものだそうで、松前町内で採れた麦や野菜もふんだんに使い、中村さんの料理レクチャーも楽しい学びでした。

高校生が作った鱧活麦ご飯弁当

 午後からはいよいよ本番の話し合い活動です。小学生、中学生、高校生がそれぞれ2班に分かれ、前もって宿題として出していた、①私が見つけた松前町のいい所、②松前町のちょっと気になる所、③松前町をこんな町にしたい私の夢を、休憩時間にポストイットに書込み、机の上に並べました。さあ私の出番です。アイスブレイクレクリェーションで緊張をほぐし、矢田会長さんにショートな話をしてもらい、会議の進め方を説明し、15分ずつ2回の班別討議や発表を行い、それらを戒能先生にホワイトボードに板書してもらいました。

 その後、「もし私が松前町長だったらこんな町にしたい」というテーマで話し合い、代表6人による町長選挙立候補演説会をアドリブでやりました。小学生は小学生なり、中学生は中学生なり、高校生は高校生なりの素晴らしい演説に会場は激励の声が飛び交い、最後は目をつぶって一人一票の手を挙げる投票によって、高校生が松前町長選挙を勝ち抜きました。いやあ、その盛り上がりにはコーディネーターを務めた私も大いに驚きました。今の子どもたちのしっかりした主張は大人顔負けで、未来は明るいと感じました。

 18歳までの子ども時代にまちづくりに関わると、大人になってからもまちづくりへの参加や参画意識は高まります。この3年間の子ども夢会議はそういう意味からも、種蒔きの小さな一歩と思えます。私は合併前の旧双海町で、まちづくりの一環として本物の議会を利用し、子ども模擬議会を開いた経験があり、その後のまちづくりに多くのヒントを得ました。願わくば町議会をお借りして、模擬子ども議会みたいなものを松前町でも開いてみたいものです。(夢のまた夢です)

「夢会議 子どもしっかり びっくりポン もっと大人は しっかりせねば」
「隣町 何故か出会いが 多くなり コーディネーター 少し手助け」
「3年で 世の中ガラリ 変ったと 実感しつつ コロナ対応」
「もし私 町長なったら どんな町 夢は広がる 演説立派」

 

[ この記事をシェアする ]