人間牧場

〇民俗資料の中で見つけた珍しい旗
 先日私が代表を務めている双海史談会の一行が、旧双海町時代に収集したものの、置き場を失って仮置きさせてもらっている旧中山町立永木小学校へ、研修に出かけました。

 2階の教室4つに沢山の民俗資料が置かれていて、公民館主事をしていた若い時代に収集をした経験もあって、見覚えのある品々も沢山あって感慨一入でした。その中に珍しい小旗を見つけました。

 朝日新聞社から送られたと思えるこの旗には「農繁期託兒所」と染め抜かれていました。どうやらこれはかんきつ農業が盛んだったころ、みかんの取入れで忙しい時期、子どもの世話ができないので、農繁期に子どもを預かって臨時の託児所を開いた時のもののようでした。

 当時保育専門学校の保母を目指す学生が何人かやって来て、集落の公民館に寝泊まりして現地実習を兼ねて子どもの面倒を見ていた記憶があるのです。子どもの数が多く、みかんの取入れに猫の手も借りたくて、忙しかった農村の風景を垣間見る思いがして懐かしくなりました。

「史談会 かつて集めた 資料類 行き場失い 隣の町へ」
「あれこれと 民俗資料 ある中で 見つけた小旗 懐かしさ一入」
「農繁期 保母の卵が やって来て 集落寝泊まり 子どもの世話を」
「懐かしい 当時を語る 旗ひと竿 これぞ民族 資料醍醐味」

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