人間牧場

〇3つの記憶

 これまで76年生きて来た私の人生においては、直接わが身には降りかからなかったものの、毎年その日が来るとその日の出来事が鮮明に蘇って来る3つの事件事故があります。一つ目は26年前の1995年(平成7年)1月17日5時46分頃、深さ13㎞で発生したマグニチュード7.2の地震で壊滅的な被害と死者6,434人を出した阪神淡路大震災、二つ目は10年前の2011年(平成23年)3月11日14時46分頃三陸沖深さ24㎞で発生した地震と津波(高さ9.3m)により福島第一原発事故が同時に起こり、死者19,747人と行方不明者6,242人 を出した東日本大震災、三つ目は20年前の2001年(平成13年)朝、ニューヨーク世界貿易センターへハイジャックされた旅客機2機が突入し日本人24人を含む2,977人が死亡したテロ事件です。

 昔ならいざ知らず現代は映像技術が進歩していて、遠く離れた私たちの地域でもその全容が家庭内のテレビに何度も痛々しい現場の惨状が映し出され、脳裏に深く刻まれているのです。毎年その日が来ると「あれから〇〇年」と、風化させてはならない事故や事件の出来事を思い出させるように追悼の意味を込めて紹介されています。阪神淡路大震災は26年前、同時多発テロは20年前、東日本大震災は10年前の出来事ですが、昨日9月11日はニューヨークで犠牲になった人の追悼式が行われました。アメリカはこの事件をきっかけにアフガニスタンに巨額の費用をかけて軍隊を送り込み、解決もしないまま20年目の今年完全撤退を余儀なくされました。

26年前の阪神淡路大震災
20年前の同時多発テロ
10年前の東日本大震災

 目に見えない地震への備えは、毎年のように繰り返し起きている自然災害への備えとともに、自分の身は自分で守るという気概を、私たち国民は常日頃から持っておかなければならないのですが、最近は世界を震撼させているコロナへの備えも重なって、心労甚だしい状況です。私の記憶の片隅にいつまでも残像となって残っている3つの衝撃的な写真を、自分に降りかかった悲しい記憶をさておいて、昨日9月11日改めて思い出しました。事故や事件もなくこれからも平和な世の中であって欲しいと願っています。

「わが記憶 毎年のように 思い出す 3つのショック 残像となり」

「忘れない 忘れてならない 明日わが身 しっかり備え いつも思うが」

「思い出す 阪神淡路 大震災 私は当時 水槽の中」

「これまでも 色々あった わが人生 どうにかすり抜け ここまで来たが」

 

[ この記事をシェアする ]