人間牧場

〇下灘駅にやって来たフランス人記者

 数日前香川県高松市の高松駅前にある全日空ホテル総支配人の一色さんから電話が入りました。聞けばフランス人の記者が政府の招きで来日し、日本を取材旅行していて近々下灘駅を訪ねる予定なので、同行説明をして欲しいということでした。早速窓口となっている香川県丸亀の夢中人代表尾崎美恵さんから詳細なスケジュールのFAXと電話が入りましたが、地域事務所の松本さんに電話を入れ珍しい機会なのでお誘いをしました。一色さんの話によるとフランス人のクロード・ルプランさんは雑誌の編集長をしていて、フランス国立東洋言語文化研究所を卒業していて日本語が堪能だと聞いて一安心でした。

フランス人記者とともに(冨田さん撮影)
フランス人記者とともに(冨田さん撮影)

午後5時30分の約束でしたが、私はこの日人間牧場でコンニャク芋の植え付けと、杉の木の枝打ち作業に出かけていたので、少し早い5時に下灘駅に到着しました。おっつけ松本さんと地域おこし協力隊の冨田さんもやって来ました。間もなく県庁職員や通訳、それに尾崎さんとクロードさん一行も小さなマイクロバスで到着しました。流暢な日本語で聞かれるまま駅界隈のことをお話しましたが、尾崎さんからクロードさんが出版した英文の一冊の本を見せてもらいました。そこには下灘駅の写真と列車地図が英文で既に紹介され載っていました。

 どういう経緯で下灘駅を紹介したのかは定かでありませんが、若い頃この駅に列車に乗って降り立ち、感動したようでした。今回の来日の際も下灘駅を再訪するのが楽しみだったようで、既に売り切れている前回の本のようなものを近々出版する予定のようでした。
 この日はあいにく曇り空で未明には雨になる天気予報だったので、自慢の夕日は見れませんでしたが、マッチ箱のような小さな列車が駅の構内に入る姿を興味深げに、同行のもう一人の記者さんとカメラを向けて撮影していました。「記者が汽車を撮る!!」なんで面白い光景でした。
 下灘駅は何もない、ゆえにシンプルで魅力があるのかも知れません。20年前この駅に魅せられて夕やけプラットホームコンサートを多くの反対を他所にやった、あの頃が懐かしく蘇りました。

  「外国の 記者がわざわざ 駅取材 何もないから シンプルでいい」

  「有名な 外国記者と 聞いていた 色々聞かれ 色々答え」

  「異文化に 触れて心に 火が灯る 国は違うが 想いは一緒」

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