人間牧場

〇スタードームキャンップ始まる(その2)

 例年は夏休みに入った土日を使い実施していた子ども体験塾のキャンプを、今年は底引き網体験航海と思い切って入れ替えました。この時期は梅雨末期でキャンプには不向きな時期ですが、会場を廃校となっている体育館に周辺に切り替えたため、例え雨が降ってもプログラムの運営には支障がないのです。体育館を使ったキャンプなど、一見何の魅力も感じないようですが、今回はスタードームという半円形のドームを造り、その中でキャンプをしようという試みなのです。
 そもそものアイディアのきっかけは、たまたま国立大洲青少年交流の家の運営委員会に出席した私が、中庭に設置展示していた竹の骨組みを見つけ、当時の新山雄次所長さんにアイディアの出所や資料をいただき、私が代表を務めている双海町子ども体験塾に取り入れたらどうかと持ちかけました。話はトントン拍子で進み、愛媛地域政策研究センターのアシスト事業に、赤石主事さんが鉛筆をなめて応募したところ、幸運にも助成が決定したのです。

早速見積もりを取りましたが、スタードームの生地だけで20万円ほどかかってしまい、骨組みは自分たちの勤労奉仕で賄うことになりました。しかし折角の助成事業決定なので、備品購入だけでは知恵がないものと思い、隣の傘屋さんに出向いて傘の生地を無償で提供してもらうことになりました。竹を切ったり割って加工したりする作業は、宮栄公民館長、実行委員の西岡さんに頼み、みんなで日尾野の竹薮まで竹の伐採に出かけ、日尾野公民館の玄関先広場をお借りして、半日掛りで汗をかきました。しかし3メートルを3本つなぎ合わせるのが難しいと、欲を出したお陰で会場となる下灘中学校まで運ぶ途中で、割れたり使い物にならなくなるものも現れましたが、国立大洲青少年交流の家にご無理を言って借用して、やっと間に合いました。もし発注の日程の誤差で間に合わないかも知れないと、傘屋さんに貰った生地を皆さんの協力を得てミシンで縫い上げ、半分の大きさの手作りドームを含めて3つのドームが完成しました。

P1030303 前日の夜、前もってジュニアリーダーを対象に講習会を開き、少し自信のついた3人を棟梁に任命し、開会式の後さっそくスタードームの建設に取り掛かりました。幾何学模様のように竹を星型に組んでいく作業は難航を極めましたが、何とか一時間30分ほどで竹が組みあがり、それぞれの班では万歳三唱や記念撮影を行なう等、達成感いっぱいでした。その後竹のドームに縫ったばかりの布を被せました。出来上がりは思ったより立派で、中は快適空間となりました。
 子どもたちにとってスタードームの製作は未知なる物への挑戦なので、みんな一丸となって働きました。その後時間をかけてゆっくりと、団ボール紙を利用して防災住み家を作りました。昨日は雨が降ることもなくプログラムも順調に進みました。惜しむらくはかまどで炊いたはご飯にシンがありましたが、よもくれ団子汁も野菜サラダも好評でした。
 夜は手作りの行燈集会や、スタードームの天井に夏の星座を写し、みんなが天井に向かって寝転んで話を聞きました。その後肝試しも盛会でしたが、私は夏風邪を引いたのか体がだるく熱もあるようなので、泊りを変更して自宅へ帰りました。

  「梅雨だけど 雨の影響 ないように 体育館内 スタードームで」

  「風邪引いて 体調悪く 雲の上 歩いているよう 私も人間」

  「ことのほか 出来栄え上々 竹組んで テントを被せ 思わず万歳」

  「毎年の ことゆえマンネリ ならぬよう アイディア活かし 今年も成果」

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