人間牧場

〇孫の保育園の餅つき大会

 息子家族と同居を始めるようになって間もなく2年近くになりますが、五歳の希心と三歳の奏心が通う家の近くの上灘保育園では、小さいながらも運動会や発表会など一年を通じて色々な催しがあるのですが、私は殆ど毎日朝、ふたりの孫を連れて通園するものの、運動会や発表会のお誘いを受けながら、忙しくてまだ一度も孫たちの勇姿を見る機会がありませんでした。
 数日前若嫁から、「お父さん、1月29日の午前中空いている?」と声を掛けられました。早速スケジュール表を見たところ、運よく空いていたので餅つき大会に参加することにしました。後で気がついたのですが、この日若嫁は勤めに出ているため、代役を私に頼んだようでした。

 若嫁が妻に「お父さんにエプロンと三角巾、それにタオルを持たせてあげて下さい」と指示があり、それらを袋に入れて9時の集合時間5分前に保育園に到着しました。保育園のグラウンドでは園長先生が少し土を掘ってかまどの準備をしていました。私が一番折だったのでそれを手伝い、早速かまどに段ボールを破ったり小さい薪を入れ、はがまにお湯を入れて着火マンで火をつけました。薪が杉の残材だったため、またこの日は無風の好天に恵まれたため火は直ぐに勢いを増しました。園児に見合ったもち米は一臼一升余りの小臼で、セイロに仕掛けたもち米はあっという間に蒸せました。
 やがてまるでお月さんの餅つきとでも表現したいオモチャのような木の臼と杵が用意され、園児たちが元気に出てきました。

小さな臼と杵
小さな臼と杵

 

みんな仲良く
みんな仲良く

お手伝いの父兄の殆どは、お母さんたちが働いているのか、私たちのようなおじいちゃんやおばあちゃん族だったため、段取りもテキパキできて園児たちが順番に掛け声をかけてつくお餅を、丸めたりイチゴ大福にしたりしました。
 私は園児たちが杵で餅をつく介添えを担当し、順番に子供たちと一緒に怪我しないように餅をつきました。この日は子と七番の冷え込みでしたが、厚着をしていたためお陰様で大汗をかいてしまいました。園児たちはつきあがったいちご大福や餡餅をお行儀よく並んで座り、「美味しい、美味しい」と言いながら食べていました。私たち父兄もお裾分けをいただきましたが、園児のついた餅は実に美味しくいただきました。

孫奏心君
孫奏心君
孫希心君
孫希心君

 孫たちは家庭で時々悪ふざけをしますが、家を出る時悪ふざけをしないよう指切りして約束をしていたため、私の顔色を時々覗っていましたが、自宅に帰った孫たちを「よくやった」と誉めてやりました。
 餅つきは11時過ぎに終りましたが、買い物ごっこをするのでどうぞと誘われましたが、来客予定があったので、お餅のお土産を貰い草々に保育園を後にしました。結局エプロンも三角巾も使わず終いで、忘れて帰ってしまい、お昼に再び取りに行きました。
 育爺の仕事も忙しくて中々できていませんが、「これからも機会を見つけて是非保育園へ来て下さい。来年度は是非ご講演をお願いします」と延長さんに頼まれてしまいました。昨日は楽しい一日でした。

  「孫たちの 通う保育園 餅つきに エプロン持って 参加しました」

  「可愛らし まるで兎の 餅つきの ような臼・杵 ペッタンペッタン」

  「孫たちが 摘んだ蓬の 草餅を 食べて早春 季節移ろい」

  「育爺も 少しだけだが 役に立つ 孫もお利口 約束果たす」

[ この記事をシェアする ]