人間牧場

〇講演講師欠席の波紋

 今年に入り葬儀が相次ぎ、新年草々の華やいだ気分が一変し、少々×××な気持ちになっています。私などは葬儀に参列するだけで×××になるのですから、葬儀を出さなければならない当事者や家族は、寒さの中で心も体も打ちひしがれ、×××は相当なものだと深く同情するのです。死は多少の前触れはあっても、突然やって来ます。故に死んだ人につながる周りの人々のスケジュールを、待ったなしで狂わせてしまうのです。
 昨日身内の葬儀がありました。僅かの患いで96歳の人生を閉じたおばさんは、私の家から嫁いだ親父の妹叔母の義母なので、通夜や葬儀のためこの二日間の私のスケジュールは、全てキャンセルとなりました。

 私も困惑しましたが一番困惑したのは、講演を明くる日に控えた団体の担当者で、「身近な親類に不幸があって、講演をキャンセルしなければならなくなりました。何とかご理解を・・・」と電話口で口もこわごわ話すのですが、相手の「困りましたが、仕方がありませんね」という困惑反応に、これまた×××になりました。相手から「人を集めているので、誰か代役で適当な人がいれば紹介して欲しいのですが・・・」という真実味を帯びた話になると、昨日今日ゆえ頭に浮かぶ人もなく、「考えて見ますが・・・」と電話を切りました。

 葬儀や精進落としの食事会もずっとそのことが気になって、帰宅後担当者に電話を入れましたが、ビデオ鑑賞したりして、どうにかお茶を濁したようですが、今日も後味の悪い気持ちを引きずっています。
 昨日は午前中の講演をキャンセルしたばかりでなく、2月9日に迫った講演の打ち合わせに、はるばる兵庫県三田市からやって来る人と、同じく2月2日講演に出かける予定のJA担当者が午後やって来る予定でしたが、二つともキャンセルを余儀なくされました。JA担当者は葬儀がJAルミエールだったので、葬儀前の寸暇を惜しんで普及センターの応接室をお借りして、打ち合わせをさせてもらい事なきを得ましたが、兵庫県三田市の人にはすまないことをして終いました。

 昨日の書斎の日めくりカレンダーに「今日の言葉」として「運命は神が考えたものだ 人間は人間らしく働けばそれで結構だ」という、小説家夏目漱石の言葉が載っていました。人の死は神や仏が考えたものかも知れません。私のとった行動もこれ以外はないと思っています。しかし少し割り切れない思いが残ったのも確かです。まあこれはこれとして割り切って、今日から始まる新しい年の初仕事をしっかりとやりたいと思っています。

  「前触れも なく近き人 亡くなりて 講演キャンセル 右往左往し」

  「新しき 年×××の 出来事が 神の考え 俺にゃ分からぬ」

  「葬儀にて 音信不通 皮肉にも 解消されて 懐かし人に」

  「日めくりに 私の心 言い当てる 漱石言葉 少し救われ」 

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