人間牧場

〇今年は家庭菜園の大根が豊作です

 初雪や初氷から大雪と、冬ならではの寒い話題が全国各地の仲間から届いて、このままだと来週には次の寒波がホワイトクリスマスを演出してくれそうな、予感すらさせてくれる今日この頃です。西の国四国の瀬戸内海側に住んでいると、雪は子どもころからの憧れですが、北国の人にはウインタースポーツを楽しむこともできましょうが、日々に暮らしにはやはりお荷物のような感じもするのです。
 昨日も寒い一日でした。こんな日はコタツに入ってコタツ番をするのが一番と、94歳の親父は「寒い・寒い」を連発しながら、まるで亀のように首をすくめて一日中部屋の中で過ごしています。私も今年の仕事を粗方終えて、差し迫った急ぎの用事は年賀状作成くらいなので、手をつけたいものの、印刷に回した年賀状がまだ届かないので、鷹を食っているところです。

わが家の家庭菜園大根畑
わが家の家庭菜園大根畑

 昨日はそんな気まぐれもあって、寒いながらも思い切って漬物用の大根引きをしました。わが家では毎年大量の大根を作ります。大根はおでんの具材、大根サラダ、漬物、すり大根などにして食べますが、いずれも食事の脇役ながら、結構毎日食べるのです。いつもは捨てる大根の葉っぱも、鉄分が豊富な食材とあって、時には煮物に加えたり、なめしご飯に使ったり、漬物にしたりしながら食卓に上らせてくれますが、最近は大根の葉っぱを2~3枚朝飲む果物ジュースに混ぜると、これがもうグリーン色の飛び切り美味しいジュースになるのです。
 昨年は大根が不作だったので、今年は牛糞を畑にすきこむ等して、丹念に土作りと中耕をした結果、満足の行く程好い大根ができたようです。

水洗いした大根
水洗いした大根

 昨日は妻から頼まれた漬物用の大根を、とりあえず畑の中から18本選んで引き抜きました。昨日のコンニャクイモ掘りで少し腰に張りを感じているので、慎重に引き抜き洗い場まで運びました。水洗いした真っ白な青首大根は6本ずつ束ね、畑の隅の手すりに持って行き、3本ずつ振り分けて天日干ししました。昨日はあいにく時折時雨ましたが、3~4日するとしんなりして漬物用になるのです。後は妻に任せて漬物樽に漬け込み、新年早々から沢庵として食卓に上がるので今から大いに楽しみです。
 大根を干し終わったところで、ついでに7本、少し大きめの大根を引き抜き水洗いをしました。これはシーサイドのじゃこ天の店で働くおばちゃんたちへの、お裾分け用なのです。おばちゃんたちは漁家なので野菜に憧れていて、時折持って行ってあげて喜ばれています。昨日も大層喜んでいただき、お土産に鯛めしとつみれを貰い恐縮してしまいました。

天日干しした大根
天日干しした大根
お裾分けした大根
お裾分けした大根

私は自分の芸名やペンネームに、「大根心」という名前を持っています。故に大根には特別の思い入れがあって、「大根のことなら任せて」と言わんばかりの博学を自認しています。「大根心」の芸名で人間牧場では高座にあがって落伍を演じたり、創作落伍のネタ本「夕日徒然草」は5冊も自著本として出版しているのです。
 まあ今のところ大根役者のそしりを免れませんが、そのうち修行を積んで真打ちになろうと意気込んでいます。昨晩こともあろうか落伍をしている夢を見ました。夕日徒然草の出版を記念した落伍ライブを開催したところ、大勢の人がやって来て、おひねりが乱れ飛ぶ会場で、いい気になって落伍を演じている夢です。ところが152話全てを演じなければならないため冷や汗を出したり、買ってくれたネタ本にサインを求められたりして、大慌てして夢から覚めたのです。パジャマはうなされた汗でびっしょり濡れていて、一緒に寝ている妻が心配するほどでした。これも正夢にして出版記念落伍ライブでも計画しようかと、性懲りもなく考えました。

  「寒いけど 大根引いて 水洗い 天日に干して 漬物用に」

  「大根を 洗っておばちゃん お裾分け まるで私の 大根足ねと」

  「大根が 美味しい季節 なりました 煮物生もの 手当たり次第」

  「芸名に 大根心と つけるほど 好物にして 殆ど毎日」

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