人間牧場

〇ススメバチの襲撃

 秋も次第に深まって、全国各地から紅葉の便りが届くようになりました。県内では松山祭りを皮切りに秋祭りの話題も、新聞紙上や友人ブログに書き込まれていて、昨日の夜は伊方町三崎二名津の秋祭りの模様を、親友浅野長武さんのブログで興味深く読ませてもらいました。浅野さんのブログはまるで動画のように、写真を連続して紹介してあり、私には真似のできない芸当だと、いつも感心して見ているのです。
 秋といえば最近何処からともなく、香しい金木犀の香りが漂ってきます。散歩の途中でその香りの木が隣の家の庭にあったことを始めて発見して、昨日の朝は小さな驚きでした。

 昨日散歩から帰って裏山に置いてある、ミツバチの巣箱を見に行きました。するとどうでしょう。巣箱の前でスズメバチが5~6匹群がって、ミツバチを襲っているようでした。これは大変と虫取り網を持ち出してスズメバチを捕獲して、虫取り網の上から刺されないように踏み潰しました。生き物を殺すことはたとえ悪態を重ねるスズメバチでも、心が痛みますが、それでも夏の間一生懸命蜂蜜を集めてくれた、ミツバチに少しでもご恩返しをしなければと、心を鬼にして次々と飛来するスズメバチを10匹以上捕獲して殺しましたが、巣箱の入口にはスズメバチに噛み殺された無数のミツバチが無残な姿をさらけ出していました。

巣箱の中の蜂球の様子

 ついでに巣箱の掃除をしようとステンレスのヘラを持参して、そっと巣箱の下板を抜き、ミツバチの糞やスムシを取り除きました。そしてデジカメのストロボをONにして差込み、巣箱の中の様子を覗いてみましたが、2つの巣箱の中上に蜂球が確認されひとまずホッとしました。しかしスズメバチの襲来を受けた2つの巣箱はその後ミツバチの出入りがなくなり、残念ながら蜂の越冬はなくなってしまいました。今年は採蜜も、その後の蜂の出入りも順調だっただけに、残念ですが仕方のないことと諦め、とりあえず残った2つの巣箱を大事に見守りたいと思っています。

 今朝息子が、最近愛読している日本ミツバチという本を読むよう勧めに、わが書斎へ持って来てくれました。ざっと目を通しましたが、その本の結びに、「在来種は(日本ミツバチ)日本の宝だ」という言葉に惹かれました。「その土地にしか存在しないミツバチ、在来種は地域の宝である。そんなミツバチが地域の花々から集めたハチミツはそこに住む人々の食の財産でもある。人間もまた在来種なのだから・・・」と書かれたくだりは同感なのです。また「垂れ蜜は滋養豊富で、ある人から肝臓の数値が改善されたと喜ばれた」という言葉にも納得しました。さあ来年も養蜂を大いに楽しみたいと思います。来年の目標は?・・・・。

  「スズメバチ 巣箱の前に 陣取って ミツバチ襲う 私撃退」

  「あちことに 噛み殺された ミツバチが 転がり無残 可哀想にと」

  「袋網 使って捕獲 スズメバチ 可哀想だが 殺さなければ」

  「ミツバチも 私と同じ 在来種 食の財産 蜂蜜なめる」

 

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