人間牧場

○ライラセミナーの目指すもの

 今回のセミナーには12人の班が4つ作られていました。二十四の瞳で有名な小豆島でやるからなのか、12人が二つの瞳を持っていると各班それぞれが二十四の瞳なのです。またロータリークラブの歯車の歯も24枚あるようです。そんなセミナーのパンフレットの表紙に、意味ありげな横文字が10個並べられていました。英語は余り詳しくないのでパンフレットを読んだだけでは、何を意味するのか全てを理解することが出来なかったので、帰宅後その意味をデジタル辞書で調べてみました。

 Lifu          生命
 Family                           家族
    Community                  社会
 World                            世界
    Future                           未来
 Peace                             平和
 Dream                              夢
 Responsibility                   責任
 Respect                               尊敬
 Justice                                正義

 英語を訳してみて、その意味の深さに驚ろくと同時に、この言葉の正しい意味を、今の若者たちにしっかり教えてやらなければならないと思いました。私は若い頃青年団に入ったお陰で、①仲間、②ふるさと、③主張、④感動、⑤夢という5つの道具を手に入れましたが、今もその道具は私の大きな心の支えとして大切に使っているのです。私たちの若い頃は戦後の窮乏を脱し、地域社会が成長を遂げようとしている上り調子の時代でした。ゆえにどの町や村にも若者が沢山いて、活気に満ちていました。しかし今はグローバル化が進む一方、下り調子のいわば縮む社会となって、町や村の元気が消えようとしている時代なのです。若い頃は考えもしなかった世界とか平和とか生命といった、地球規模の考えを持たなければ最早生きて行くことができなくなってしまったのです。

 しかし社会が幾ら変わろうとも、この世の中の主人公は私たち人間ですから、不易なものは変えず、流行は変えるという物差しを持って、二度と来ない人生だから大いに楽しく生きて行かなければなりません。そのためには今回のセミナーのように、次の世代を背負う若者に視点を当てて、有能な若者を正しい理念に基づいてしっかり育てたいものです。
 幸い私もこの40年余り、家の横に設置した私設公民館煙会所や人間牧場を使い、また21世紀えひめニューフロンティアグループや年輪塾で、私たちに続く若者を育ててきました。勿論これからも力の続く限り今回のセミナーで学んだ10の教えを訓えて行きたいと思っています。

  「英語では 分からないので 英訳す 十の言葉の 意味を噛みしめ」

  「わが人生 五つの道具 手に入れて これまで大事 使って生きた」

  「訳もなく ただ人生を やみくもに 生きたようでも それなりの意味」

  「いい人に 巡り合いたる それぞれに 色々教え 感謝をしつつ」 

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