人間牧場

○世界遺産を巡る旅(その1)

 世界中には私の知らない自然や文化といった世界遺産が沢山ありますが、日本にも知ってはいてもまだ行っていない世界遺産が数多く残っていて、一度は訪ねて見たいと思っているものの、小笠原のように余りにも遠過ぎて行っていない場所だってあるのです。
 何年か前、私が代表を務めている21世紀えひめニューフロンティアグループでは、世界遺産を巡る旅なるちょっと変わった旅をシリーズで計画、少しでも若いうちに少しでも世界遺産を見て、少しでも知的エネルギーを吸収しようとやり始めました。お陰様で広島原爆ドーム・安芸の宮島・石見銀山・熊野古道・平安遷都1300年にちなんだ奈良京都周辺の神社仏閣・姫路城などを順調に制覇して、今回は少し遠出の富山県五箇山と岐阜県白川郷の合掌造りを目指すことになりました。
 今回は雪の中でもあり遠出のため、愛媛新聞観光社のツアーにメンバー13人がまとまって応募しました。幸い2月5日(日)と6日(月)の2日間、合掌造りのライトアップという珍しいイベントに便乗することが出来、メンバー一同ワクワク・ドキドキしながらの参加となりました。

 今回のツアーは松山空港に集まり、飛行機で大阪伊丹空港まで飛び、そこからバスで名神高速道や北陸自動車道を乗り継ぎ、五箇山・白川郷へ入り飛騨高山で一泊、二日目には飛騨高山を見学した帰り道、長野県妻籠の古い町並みを見学後大阪伊丹空港を経て松山に帰ってくるという、少し贅沢な旅でした。
 私は先月岐阜県白川村の招きで新春講演会に参加したため、石川県金沢市から白川村に入り、白川村のご好意で白川郷荻町の合掌造りを見学し、十右エ衛門という合掌造り民宿に泊めてもらい、その余韻がまだ残っているこの時期の旅だったため、ライトアップなど違った味わい方が出来るという、大きな期待に胸を膨らませていました。
 今回のツアーに参加する2~3日前から日本列島はこの冬一番の寒波に見舞われ、沖縄を除いた全ての県庁所在地の最低気温がマイナスを下回るという寒さでしたが、二日目の6日はあいにく雨が降ったものの5日はこの上ない穏やかな好天に恵まれ、心配もどこ吹く風といったいい思い出を作ることが出来ました。

 私たちと同じように世界遺産白川郷のライトアップを楽しみにツアーに参加した人たちは総勢43人でしたが、その殆んどは夫婦か友だちとの参加で、私たちのようにグループでの参加は少なく、約三分の一強の勢力を誇る私たちのグループは大いに気を吐きました。
 私たちがツアーに参加した5日は愛媛マラソンの日で、私たちの仲間の浜田さん、近藤さん、真鍋さんなども参加したようでしたが、マラソンのことも気にしながら自宅を6時30分に軽四トラックで出て、コナンパーキングに駐車し、松山空港までリムジンで送ってもらいました。7時30分に空港ロビーにツアーに参加する人たちと共に集合し、添乗員の水田さんから色々なインフォメーションをしてもらいました。空港で雪道を歩くための滑り止めを800円で購入しました。雪の中へ行くため皆さんは予想以上の重装備で、まるで南極に行ったり海外旅行に行くのか?と見まがうほどでした。予定通り飛行機に乗り予定通り伊丹に着き、予定通り大阪ハトバスで名神高速を走りました。フロンティアグループのメンバーの中には久しぶりに会う人もいて、バスの中では大いに世間話に花を咲かせていました。

  「久方に 世界遺産を 巡る旅 仲間懐かし 話に花を」

  「ツアーゆえ 見知らぬ顔の 人多く どこか余所行き おすまし顔で」

  「元気かい 俺も元気と お互いが 近況伝え うとうとしつつ」

  「今頃は 愛媛マラソン 走ってる だろうと友の 姿気にしつ」 

 

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