shin-1さんの日記

○虫の食べる野菜は健康です

 昨日サワラ流し網に大量のハマチがかかって港に水揚げされたと連絡があり、近隣の友人に差し上げるためおすそ分けをしてもらいました。昨日のハマチは少々小降りでしたが、海水温度が下がり始めたのか身も引き締まっているように見えました。最近は発泡スチロールのトロ箱が出回り、魚を冷やすために入れた氷もちょっとやそっとでは解けず、水分も外に出ないため持ち運びも便利で重宝しています。普通は近所のコンビニで1キロ200円の氷を買うのですが、昨日は港で少しいただいたのと、わが家の冷蔵庫製氷を使いました。

 わが愛車はまだ新品なので、さすがにトランクにトロ箱を積み込む勇気もなく、昨日は軽四トラックの荷台に積んで走りました。伊予市水口農園の水口まり子さんの所へ行きました。まり子さんとは更生保護女性会の研修会で知り合ってから何かと気が合い、つかず離れずの交流をしていますが、年末には葉ボタンの寄せ植えをいただいたり、季節外れのトマトやキューリをいただいています。またつい先日黒豆の枝豆が宅配便で届けられましたが、これがまたとても美味しく、ビールを飲まなくなったことを悔やんでいるのです。

 普通は社長の奥さんが事務所にいて、まり子さんはハウスの中で忙しく働いていいるため、広い農場なので中々出会わないのです。ですからもう1年近くも顔を見ていないのではないかと思うほどなのです。昨日はたまたま事務所のすぐ近くで枝豆の出荷作業をしていたため、奥さんが呼びに行ってくれました。まり子さんは相変わらずの人懐っこい声で面談してくれました。開口一番「キャベツや白菜は育っている?」でした。約1ヶ月前野菜の苗を沢山いただいて家庭菜園に植えていることを気遣っての言葉なのです。

 「先日の台風18号の吹き戻しの風にやられて倒れましたが、何とか持ち直しています。最近は青虫が食べています。虫がつかない方法はないものでしょうか」と近況報告とお尋ねをしました。即答「若松さん、虫も食わないような野菜は人間も食べれません。健康な野菜の証拠です。虫は丁寧に目と手で取ってください。人間も虫がつかないようではダメですね」と、納得な話しに大笑いをしました。

 「若松さん、枝豆とキューリを持って帰ってください。玄米食と聞いていたのでお米も差し上げます」といって、自宅の倉庫まで二人で車を走らせ、居合わせた社長さんが大きな30キロ袋をトラックの荷台に積んでくれたのですたかが魚くらいでこんなにいただく分けにはいかない」と思いましたが、甘んじていただくことにしました。それにしてもいつものことながら水口まり子さんの太っ腹な生き方にはただただ驚かされてしまいます。そして虫が食べる野菜に人間をなぞらえて、今回もいいお話を聞くことができたのです。こういう自信を持って日々を生きている人に会うと何となく勇気をいただくようでホッとするのです。

 私は色々な機会や場所で色々な人に巡り合い、色々なことを学びます。それは断片的ながら私の心の畑を耕したり種をまいてくれるのです。水口まり子さんも畑を耕してくれたり種をまいてくれる一人なので、これからも大切にしたい友人です。


  「虫喰わぬ 野菜作って 何になる なるほどなるほど 納得納得」

  「差し上げた 重さ数倍 いただいて どこか変だと 首振り帰る」

  「時ならぬ 枝豆食べつ 酒止めた ことを後悔 食卓囲む」

  「ああ今日も 人生学校 また一つ 教えいただき 少し利口に」  

 

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