shin-1さんの日記

○漢字が思い出せない

 つい最近、ノルマである毎日三枚のハガキを書きながら、書きたい文字を思い出せないことが時々あることに気づいています。昔は鉛筆やボールペンで肉筆文字を書いていましたから、その都度辞書を引いて調べていましたが、今はハガキを書く時はパソコンの画面を文章入力画面にしておき、思い出せない漢字を画面に入力変換表示して書き写すといった具合です。

 単純なことですが「一緒」という漢字を書く場合、「えっ一緒の緒は糸辺だったか、言辺だったかしら?」と考えてしまうのです。「パソコンを使うようになって極端に感じを忘れてしまった」といえば、妻は「それはパソコンのせいではなくあなたの年齢のせいよ」と軽くあしらわれてしまいました。確かに加齢が原因であることは間違いありません。しかしパソコンは漢字の書く能力よりも幾つかの候補の中から選択する能力さえあれば書けるのですから、私だけが悪いのではないと、パソコンのせいにして逃げているのです。

 先日ある友人からメールが入り私のブログ記事の中に書かれた、「以外」と「意外」の間違いを指摘されました。私はてっきり「以外」も「意外」は使い分けていると思って文章を書いていましたが、見直してみると意外なことに以外と混同していたのです。「私のブログだから文句を言割れる筋合いはない」と思うのは大きな間違いで、自分自身では日記のつもりで書いていても、インターネットで流れるとそれはもう完全な公開情報ですから、書き手たる私の責任を自覚しなければブログを書く資格などないのです。ブログを書き終わり登録する前のほんの数分間時間を割いて読み直して校正訂正をすればいいものを、「ああ書けた。終わった」と忙しさにかまけて登録してしまう悪い癖を直さなければならないと思っているのですが中々それが・・・・・。

 肉筆でハガキに書く場合、難しい漢字を使うことがよくあります。例えば「揶揄」という言葉をハガキに書こうとすると、これはもうお手上げで、パソコン画面に表示された漢字をなぞって書き写すしかできないのです。漢字書き取り能力の衰えを自覚しつつも、書き順など考えずに書いている自分が情けなく思うことがあります。

 私の名前「若松」という文字の「若」という字には「右」という文字が組み込まれています。「左」という字は一からノと書きますが、「右」という字はノから一と書くのが正しい書き順です。学校で習ったに違いないこんな小学校一年生で習ったであろうことさえ忘れて、今は右も左も一からノと書いているのです。寛治の本を読んでいて右という字は元々左と同じ一とノではなく、ノが逆の右に向いていたという話を聞きました。私の友人が作ってくれた落款のてん刻文字もそのように逆さとも思える書き順で彫られているようです。

 ここまで文章を書いたところで、一瞬画面に書いた文章がどういう訳か全部消えてしまいました。書き直せばいい訳ですから別にパニックにまではなりませんでしたが、直前に書いたはずの文章を一字一句覚えているような緻密な頭脳は持ち合わせていないため、ここまで書いている文章は二度も書いたお粗末な文章になってしまいました。パソコンにはよくあるハプニングなので、早朝の貴重な30分を無駄にはしましたが、パソコンの練習をしたと思えばいい頭と指先の運動になったと感謝しています。

  「意外です 以外を意外と 指摘され 意外や意外 以外と間違い」

  「パソコンの せいだといって 逃げている 感じ忘れて 手紙も書けず」

  「ああ俺も ついにボケたか 漢字さえ 思い出せずに 意気も消沈」

  「右はねえ 学校先生 そういえば 教えてくれたが 未だ一から」


  

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