shin-1さんの日記

〇今年最後の授業を終えて

 昨日は愛媛大学法文学部総合政策学科での今年最後の授業に出かけました。私が非常勤講師として大学で授業をするようになって早くも6年が経過しました。最初は自分のコンテンツの領域を広げるくらいの、簡単な気持ちで請われるまま始めましたが、あっという間に6年が過ぎたという感じです。昨年までは主に夜間主の学生を相手にしていましたが今年から昼間主に代わり、毎週月曜日、4時限目の14時40分から90分間講義をするのです。他の学部や学生がどんな感じか分かりませんが、少なくとも私の教室の学生は真面目で、出席、授業態度など、どれをとっても満足のいくもので、安心して授業を行うことができました。

 私にとってこの一年の授業は、授業日が月曜日ということもあって、講演やイベントが土日に集中しているため最初はいい曜日で楽勝と思っていましたが、月曜日は祝日の振り替え休日が多く日程的にかなり組み立てが難しく、本来なら年末に終わっているはずの授業が、来春に一回だけずれ込んでしまいました。でも1月19日は発表会なので、本格的な授業は作日が最後だったのです。

 6年間見慣れた文京町の大学キャンバス構内にあるケヤキ並木も殆ど葉を落とし、冬の季節風が梢を揺らしていました。大学の建物は耐震工事のために足場で覆われ、高いクレーンが何度も建築資材を吊り上げて作業をしていました。駐車場敷地にはプレハブの工事事務所が立ち並び、工事関係者がせわしそうに働いていました。

 法文学部の事務局が工事の関係で本館に移って一年が経とうとしています。元々事務局へ顔を出すのは授業日に出勤簿に押印するの、授業に使うレジュメや資料をコピーするため顔を出す程度なので、担当者以外とは殆ど口をきくこともなく、機械的な作業のようです。まあ不可侵状態とでも言うべきか大学とはこんなものと認識した6年でした。はてさて来年はどうしようかと思案しています。既に担当の丹下先生から来年もとお誘いを受けていますが、農学部での授業のこともあるし、年内いっぱいで結論を出さなければならないようです。

 この6年間、前半の2年間は教育長をしながら大学に通ったため、目まぐるし忙しさでした。しかし小さいながらも町の教育行政トップとして教育行政を組み立てていく上で大学での授業は大いに参考になり、いささかの恩返しができたように思うのです。合併によってリタイアしたした後半の4年間はそのことに没頭するほどの余裕もなく、少し惰性で動いていた感も否めませんが、それでも夜間主と昼間主をそれぞれ担当し、いい意味での勉強ができました。

 反面教師とでもいうのでしょうか、出会った学生からは有形無形の若者文化を肌で感じさせてもらいました。この年齢になると若者社会のことに疎くなるのは当然のことなのですが、まるで吸い取り紙のようにしたたかにさりげなく吸収させてもらいました。ひょっとしたら一番学んだのは学生ではなく私だったのではないかと思うのです。

 正月休みに少し精神の整理をして、もし講師を引き受けるとすれば来年は新しい気持ちで学生たちに向かい合いたいと思った最後の授業でした。

 学生たちは正月休みに採点用のレポート提出をお願いしています。締切は1月10日、どんなレポートが書かれ送られてくるのか楽しみです

  「早いもの あっという間の 六年間 私は何を 教えたのだろう」

  「なるほどな 反面教師と いう言葉 若者文化に 触れて楽しく」

  「先生で ないのに先生 呼ばれてる どこか抵抗 あるにはあるが」

  「夜間から 昼間変わり この一年 月曜度に 授業に出向く」 

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