shin-1さんの日記

○長崎から帰って一日遅れの新聞を読む

 急ぐ旅でもないので、ゆっくりのんびりを決め込み、日曜日の夜急な思いつきで松山~小倉航路を選び博多経由で長崎入りし、講演会場となった大村まで引き返し、再び諫早~博多を経て再び小倉~松山航路で帰ったため、研修施設一泊、船内二泊の長旅となってしまいました。それでものんびりゆっくり駅弁を食べながら過ごすひとり旅に満足して五月を締めくくれそうです。

 今回は旅をする前に立ち寄った娘の家で孫朋樹君が「おじいちゃん、旅行に行くんだったら雨が降らんように照る照る坊主を持っていったら」とティッシュをゴム輪で丸め、ボールペンで顔を書いただけの簡単な人形を手渡されました。孫のそのおまじないが当ったのかこの二日間は快晴で、汗を拭きながらの旅となりました。

 その旅すがら諫早を通り越して長崎に着き、街中を歩いていて偶然にも長崎地裁の前を通りかかったのです。何やら物々しい報道陣の多さに一瞬驚きましたが、「ああ今日は長崎市長射殺事件の判決の日か」と、改めて事件のことを思い出しました。昨年4月17日午後8時前、JR長崎駅前で選挙運動中だった同市の伊藤一長市長が暴力団幹部城尾哲弥被告に射殺された事件は銃犯罪の恐怖を社会に震撼させました。特に原爆被爆地長崎の代表として、国内外で平和を訴えてきた現職市長が銃撃された事件は社会に大きな衝撃を与え、暴力団による銃犯罪の厳罰化を求める世論の注目する判決でした。

 私はその後、諫早を経由して大村市に入り、長崎県教育センターで講演に臨んで一泊したため、新聞もテレビもシャットアウトされた生活をしていたので、裁判の行方が気になりながら、今朝まで被告に死刑が言い渡されたことを知らなかったのです。

 今朝、一日遅れの地元紙愛媛新聞に目を通しました。偶然にも通りかかった長崎地裁での判決が一面、五面、七面に詳しく載っていました。

 新聞によると判決骨子はおおよそ次の5つだったようです。

 ①被告を死刑に処する

 ②被害者の当選を阻止して力を誇示しようと犯行に及び、計画的で殺意は強固

 ③行政対象暴力として類例がなく極めて悪質

 ④暴力で選挙の自由を著しく妨害し、民主主義社会において許し難い

 ⑤刑事責任は重大で、被害者が1人だとしても極刑を科すことはやむを得ない

 たった一日なのに、国内外では様々な出来事があったようです。特に地震による死者の数が6万5千人を上回った四川大地震では川の上流にできた土砂ダムが決壊する恐れがあり、ダムから排水するため、重機や爆薬で土砂を取り除く緊急作業に着手したことを新華社が伝えており、決壊なら130万人が避難しなければならないというのです。降って湧いた四川大地震は、北京オリンピックの開催を目前に控えた時期だけに頭の痛い話のようです。既に日本でも赤十字を通じて様々な救援の手が差し伸べられていますが、救援物資に対して疑惑が次々出ているのも中国らしいと思いました

 今朝からまた元の暮しに戻りますが、長崎での時差ぼけは今日一日続きそうです。

  「偶然に 通りかかった 地裁前 死刑判決 知らずに通過」

  「新聞も テレビもなくて のんびりと 過ごしたつもり 実は大ボケ」

  「孫くれた 照る照る坊主の 人形が 効いたか天気 汗ばむ陽気」

  「のんびりと 駅弁広げ 窓越しに 諫早湾の 潮の満ち引き」 



 

 

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