shin-1さんの日記

○春に3日の日和なし

 このところ、春の兆しが一段と増してきました。「春に3日の日和なし」といいますが、本当にそうだと思います。3日前には雪が降って背後の牛の峰山には白い積雪が見られました。そうかと思うと今日は一転して穏やかな日和です。私たちはストーブを焚いたり下着を一枚重ねたりして気温の変化に対応できるのですが、88歳になった親父にはこの温度変化は何とも体温調節が難しいらしく、戸外に出れないいらいらもつのってまるで亀のように首をすぼめて春の来るのをじっと待っています。

 今朝は長男が早朝5時にわが家へやって来ました。昨晩電話が入り人間牧場の五右衛門風呂の屋根葺きが気になるらしく、私が早立ちで今治に行くというので私を誘い人間牧場まで行きました。早朝の人間牧場はまだ外も暗く、懐中電灯を持っての山登りとなりました。人間牧場に着いて全部の電灯を点けるとその光で五右衛門風呂の別棟が浮かび上がりました。昨日の大工さんと左官さんの合同屋根吹きで見事に青竹の屋根が完成していました。妻は私の退職のこともあって「できるだけ金を賭けないように」と息子に言うのですが、設計士のプライドが許さないのかどんどん前へ進めて行きます。でも暗闇の中にぽっかりと浮かんだ風呂場の青竹葺きの屋根を見て私も息子もすっかり感激しました。

 この後風呂場の下の土留めのためにブロックをつき、外壁に水平線の家と同じ防腐剤を塗ると第二期工事は一応の完成となります。長い一年間の第一期・第二期工事でしたがこれで一応の目鼻がついたことになります。もう一つ、人間牧場に隣接する梅林を譲ってもらうよう依頼していたら、地主さんから譲ってもよい旨の快諾をいただきました。後は値踏みでどういった折り合いをつけるかだけです。正直嬉しいです。

 さあ春植えの準備もしなければなりませんが、この季節は自治会長を努める私にとっても決算や来年度の事業計画など忙しい日々が続きそうです。何とか乗り切れそうなこの一年は未知の分野だっただけに向こうが見えず苦労しましたが、残された任期を来年度こそは自信を持ってやりたいものです。

 そうだ、春の彼岸が近づきました。親父に任せてすっかりご無沙汰しているお墓の掃除やお墓参りもしなければなりません。シキビの木を切ってきて供えることだって長男で墓守の責任がある私の仕事として、親父からそろそろバトンタッチしようと思うこの頃です。

  「朝晩は 冷えるが昼間 温かく やっと春来て 親父冬越す」

  「墓守は 親父の仕事 思ってた いよいよ俺の 出番近づく」

  「暗闇に 浮かぶ五右衛門 風呂の屋根 青竹葺いて いやはや立派」

  「さあ次は 新たな仕事 待ち構え 俺も何だか 若さみなぎり」

 

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