人間牧場

〇長男息子の遊び心

 家族4人とともに私たち夫婦と同居しているわが息子は、もう50歳近くになるというのにあれこれ遊び心が多く、特に子どもが大好きと思われるカブトムシの飼育にうつつを抜かしています。この他にも伊予市街地のまちづくりや、ミニ映画会の開催など多岐に及んでいます。隣町中山の旧酒蔵で開いた映画二宮金次郎の上映会を機に発足した十彩会の人たちと、今年はひまわりを1万本も植えてひまわり祭りを行うなど、留まるところを知らない雲行きです。

台風に吹き込む強い南風で昨日はフル回転だった風力発電風風車
太陽光発電パネル

 本業は建築設計の仕事なので、帰宅も夜遅いことを考えれば、土日の休みを利用して息抜きに行うこうした活動に目くじらを立てることはないのですが、毎日フル回転で動いていて、本業に差し障るのでは?とか、体を傷めるのでは?と妻は心配していますが、親は幾つになっても子どもは子どもなので心配の種は尽きないようです。時折「誰似たのか」とこぼすと、誰もが「それは親父のあんたに似ている」と言われるので、言わないことにしています。

 今は1万本植えた後のヒマワリの種の収穫期で、大量の種がわが家に運ばれ、庭の隅にはブルーシートの上に収穫した種が沢山天日干しされ、新型コロナウイルスの影響で家にいることの多い私に、雨に濡らさないようその世話まで手伝わされる始末です。余った苗を私の家庭菜園に植えた後片付けや種取りも、結局暗黙のうちに私の仕事となってしまいました。昨日は台風9号の影響でかなり強い南風が吹き荒れましたが、屋上に取り付けた風力発電の風車も息子のお遊びです。

 息子は家の入口にある車庫の屋上に、風力発電の風車と太陽光発電の発電パネルをもう10年以上も前に取りつけ、バッテリーに充電して家のテレビやパソコンの電源として使っているようですが、夢は省水力発電もしたいと、既に水車の試作も行っていますが、残念ながら家や人間牧場に発電に必要な水量がなく、計画はまだ実現していないようです。いずれにせよ、私が無人島に挑む少年のつどいや丸木舟建造と瀬戸内海航海などに若いころうつつを抜かしていた姿に、よく似ていることは確かです。

「わが息子 誰に似たのと 妻に聞きゃ それはあなたと 決まり文句で」

「あれこれと やりたい放題 わが息子 休みと小遣い 費やしやってる」

「そういえば 私も昔 いや今も 遊び心で 人生楽しむ」

「気がつけば いつの間にやら 巻き込まれ 文句言いつつ 次から次へ」

 

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