人間牧場

〇昨日会っただけなのに「1年ぶり」とは・・・・

 今朝早朝ウォーキングをしていると、80歳を超えた顔見知りの一人の女性に出会いました。「おはようございます。毎日暑い日が続きますねえ~」とお互い声をかけましたが、その後首をかしげるような会話となりました。「進ちゃん久しぶりですね。1年ぶりかしら?、その後お元気なの?」と言うのです。「はい毎日元気で過ごしています」とは言ったものの、この1週間殆ど毎日の様に同じ時間に同じ場所で会っているのに、「一年ぶりかしら?」はないものです。

 その場での会話は立ち話程度で続きましたが、追い打ちをかけるように、「ところでお父さんはお元気ですか?」と聞き返してきました。私「親父は6年前に亡くなりました」、女性「えっ、そうでしたか知りませんでした。お父さんには随分よくして貰いました」でした。ウォーキングを終えて自宅に戻り、妻にそのことを話すと妻は、「その人は少し認知症が進んでいると、近所の人から聞いている」と話してくれました。

 昔は痴呆症と言っていましたが、今は人権の立場から認知症というのですが、毎日出会っていることすら忘れ、6年も前に死んだ親父のことを覚えているこの落差は脳内でどのように起こっているのか、私たちには知る由もありませんが、私自身も物忘れや思い出そうとしても思い出しにくい健忘症を患う年齢となり、他人事ではなくなりました。忘れることを歳のせいにしてこれからも、笑って生きて行こうと思っています。

「毎日の ように出会って 声かける ことすら忘れ 1年ぶりとは」

「5年前 あの世へ逝った こと忘れ 親父元気?と 聞かれ戸惑う」 

「他人事 言って笑うな そのうちに 自分も認知 歳取る宿命」

「忘れると 思い出せない セットです 毎日物を 探して暮らす」

 

[ この記事をシェアする ]