人間牧場

〇孫が語るメダカの蘊蓄

 前回は時間の手違いで参加することが出来なかった松前いいとこ見つけ隊の役員会に参加しました。10人ほどの小さな会ながら、全員マスクをつけスクリーンなども用意された会議室で、これから予定されている子ども夢会議などについて話し合い、会議終了後夢会議を行う予定の古民家渡部さん宅へ出かけました。

 渡部さんは女性の町議会議員さんですが、お宅は松前や松山地方特有の立派で古い長屋門のある構えで、軒先には明治年間の記述のある金毘羅信仰の木製お札が何枚も掲げてある古民家です。10月にはこの周辺で子どもたちとまちづくりについて話し合ったりするのが楽しみです。

 渡部さんさんご夫婦は広い庭の隅にビオトープを造ったり、カメや壺などでメダカを飼っていて、お裾分けしてもらい容器に入れて持ち帰りました。自宅に帰ると早速親類の叔母から貰ったメダカの鉢に、山水清水を入れてメダカを移しました。メダカはぬるま湯状態だった容器から解き放たれ、一緒に貰って来た水草の下を気持ちよさそうに泳いでいました。

 そこへ5年生の孫奏心が帰って来て、理科の先生に教えてもらったというメダカの蘊蓄を語り始めました。メダカは淡水魚ですが、人間が人為的に移動させない限り生まれた水系で一生を過ごします。水温が25度以上になると卵を産み続けて増えて行きますが、安易に色々な個体を混ぜ合わせると、生態系が崩れるから気をつけるようにとのことでした。

 水産高校出身の私なのでそのことは知り抜けごん坊ですが、かつて向井千秋さんという宇宙飛行士が宇宙に持って行き、宇宙から帰還したメダカが「宇宙メダカとして双海町にも届きました。その折宇宙メダカが生態系を崩すという話を地域づくり仲間と真剣に話し合ったことを思い出しました。孫もそんな小理屈を言えるように成長したのかと、納得しきりでした。

「久しぶり お隣の町 役員会 縁もゆかりも ないのかあるのか」

「ご立派な 長屋門ある 古民家を 訪ねそこここ 二度目見学」

「飼っている メダカ数匹 貰い受け 持ち帰り水槽 水張り泳がす」

「先生に 習った蘊蓄 語る孫 いやはや驚き 成長証」

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