人間牧場

〇麦わら虫かご作り

 今月22日に開かれる松前町子ども夢会議には、全国一の生産量を誇る裸麦にちなんだ様々なプログラムが計画されていますが、その中の一つに麦わらを使った虫かご作りが組まれています。行き掛かり上その指導をしなければならないので、近所に住む西岡栄一さんご夫妻の元を訪ね、30分ほど手ほどきを受けました。

麦わら細工でできた虫かご
指導をしてもらった西岡さんご夫妻
水本先生が用意してくれた麦わら

私が子どもの頃はわが家でもご飯や麦みそを作るため、祖母や母が段々畑で麦を作っていたので、虫かごやイチゴ籠を作り、また麦笛などを作って遊んでいましたが、覚えているはずの記憶を呼び起こすための大事な事前学習といったところです。水本先生が用意してくれた袴を取った小さな一束の麦わらを持ち込み、 西岡さんご夫妻のご厚意に甘えました。

 帰宅後新聞に入っているチラシを丸めた麦わらの代用品を使い、反復練習を試みました。8月7日開催予定の役員会で練習を行いたいと思っていますが、中々厄介な仕事を引き受けたものです。麦ごはんも麦みそも私たちの暮らしからすっかり遠のきましたが、麦秋の季節(5月ごろ)を迎えた麦畑を見る度に、亡き母を思い出し、野山で遊んだ少年の頃の思い出が蘇る今日この頃です。果たして私たちの想いが子どもたちに伝わるかどうか・・・。

「麦わらを 使った昔の 遊びだが 指導を受けて 何とかなりそう」

「麦わらで 虫かご作り イチゴ籠 野山で遊んだ 少年の頃」

「貧乏の 代名詞だった 麦ごはん 昔は味噌まで 自家製でした」

「新聞の 折込チラシ 丸くして 反復練習 汗かきながら」

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人間牧場

〇西下芳雄さんの49日の法要

 早いものです。従兄弟の西下芳雄さんが亡くなって50日余りがあっという間に過ぎました。忙しい日々に忙殺され、亡くなった人のことも忘れがちになるものですが、先日西下芳雄さんの息子さんから、「49日の法要をするので参列して欲しい」と電話での依頼があり、何はさておき参列する旨の返事をしました。

在りし日の西下芳雄さん(冨田さん撮影)

最近は葬儀も家族葬が多く、また初七日や49日の法要も省略したり極内間だけで済ませる世情ですが、従兄弟ながら最も親しい付き合いをしていたこともあっての案内と受け止め出かけました。悲しいかなこんな時でもないと親類縁者に逢うことも少ないので、午前10時からの案内ながら少し早めに出かけ、殆ど知っている身内の人たちと旧交を温めました。

 法要はお坊さんの読経で始まり、配れた経本の文字をなぞりながらお経を唱え、お坊さんの説教を聞いた後、みんなで裏山の墓地まで納骨に出かけました。子どもの頃の記憶だと、西下家の墓地からは下灘の中心地が一望できていましたが、今は高木に阻まれ見ることができないようです。暑い時期の坂道は皆さんにはかなり堪えたようで、汗や藪蚊に悩まされながらの仏事でしたが、納骨も無事終わりました。

 昼食を兼ねた食談では個人の思い出話に花を咲かせました。私が持参したタブレットに、冨田さんが撮ってくれていた一枚の写真を思い出し、画面に呼び出すとみんな大喜びで在りし日の西下芳雄さんを偲び、元気だったころのことをあれやこれや話しました。この日は観光列車伊予灘ものがたりも運行されていました。去年までは元気な姿で観光列車を迎えていた西下芳雄さんですが、今は他界に去りました。今年は間もなくどことなく寂しい初盆を迎えます。

「亡くなって 49日が 過ぎ去って 時の流れの 早さ驚く」

「JR 下灘駅に 行く度に 名物おじさん 思い出の人」

「友人が 撮ってくれたる 写真見て 在りし日姿 思い出しつつ」

「わが親父 年齢目標 言っていた 7年早く 旅路を急ぎ」 

 

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