人間牧場

〇美しく老いる10訓(その7)

 ⑦老いていちばん嬉しいことは、話し合える友だちがたくさんいることである

 私は18歳で地元の青年団に入団してから、様々な人に出会って来ました。水産高校ゆえ高校時代の友人との交遊こそありませんが、青年団もその後務めた役場も、まちづくりで知り合った仲間も、近所も親類も、まあ仲間の多いことこの上なく、青年団で駆け出しの頃「話し合える仲間は一生の宝」と習った教えそのままに生きています。

いつの間にか生き方のためにならない、悪友と呼ぶ人たちとは離れてしまいましたが、心底話し合える友だちは町内、県内、日本国中にちらばっています。自分の年齢が間もなく後期高齢者となるため、残念ながら黄泉の国へ旅立つ人も出始めているし、若い頃のように遠心的な移動もしなくなると、話し合える場所と機会も次第に減ってきつつあるようです。

 しかし文明の進歩著しい世の中ゆえに、ネットで結ばれた話し合うにふさわしい友だちが沢山出来て、facebookなどで小まめに情報発信さえすれば、メールで毎日のように音信と意見を戦わせることができるのですから、こんな有難いことはありません。私のネットお友だちも千人を越えていますが、やはり心から話し合える友だちは100人を切っているようです。

 私は21世紀えひめニューフロンティアグループ代表、年輪塾塾長、双海史談会会長、地域教育実践交流ネットワークえひめ代表、双海子ども教室実行委員長、公友会会長、県公連専門委員長などなど、ささやかながら大小団体・グループのお世話をさせてもらっていますが、そこここに心を許し合って話せる仲間が沢山います。これは長年かかって培ってきた、私の大きな大きな宝物です。

「指折って 数えてみても 足りぬほど いるいるいます 話し合える友」

「古き友 新しい友 入り交じり 日々の暮らしに 彩り添えて」

「高齢に なった自分の 歳ゆえに 頻繁とまで 行かない交遊」

「文明の 進歩ネットで 大話し 友だち沢山 老いも若きも」 

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